2019年2月15日に読売テレビで放送された『朝生ワイド す・またん』で阪神タイガースの藤浪晋太郎がインタビューを受けています。聞き手は藪恵一と読売テレビアナウンサーの森たけしです。
もくじ
キャンプの手応え
森 早いもので今回で7回目のキャンプですが、今年はどうですか?
藤浪 良い感じで過ごせてますね。
森 そうですか。どの辺が良い感じですか?
藤浪 ピッチングの状態も良いですし、自分の思っている感じで体を動かせていると思うので。
森 藪さんはご覧になっていてどうですか?
藪 過去2年を比べれば最高に良い年じゃないですか。
2月11日の紅白戦での2死球について
森 この間の紅白戦を見てたら2回くらい当たっちゃいましたけど。
藤浪 まあ当てたのは余計ですけど、マスコミは騒ぐやろなと思いながら。
森 フフッ(笑)
藤浪 次の日の新聞にうるさく書かれるやろうなと思いました。
森 はい(笑)
藤浪 ただ、結果を見たら2死球ってなっちゃうんですけど、内容を見たら良かったと思ってます。当てた方には申し訳ないんですけど(苦笑)
過去2年の不調期間を語る
森 ここのところ(2017年3勝、2018年5勝)あまり良い数字が残せなかったのはご自身ではどう分析されているんですか?
藤浪 自分の思う通りに体を動かせていなかったというのもありますし、その辺りの自分の感覚と合わないままずっとおかしいなと思いながら投げていたので。
森 それはフォームのバランスみたいなものですか?
藤浪 はい。バランスだったり、タイミングだったり、体の使い方みたいなものですけど。
森 藪さん、これだけスゴい方でも悩むことがあるんですか?
藪 あると思います。
藤浪 考え過ぎってよく言われるんで。
森 賢すぎるんじゃないですか?
藤浪 いや、そんなことはないと思いますけど(笑) なんか私生活は雑なくせに、こと野球に関しては完璧主義なんで。
森 なるほど。
藤浪 なんか考えすぎているなと自分ではよく思います。もっと適当にやればいいのにと自分でも思うんですけど、やっぱり真面目にやり込んでしまうというか。
藪 分かるわ。同じようなタイプなんで。
森 全然違うと思うんですけど。
藪 えっ?(笑)
監督とコーチとの関係
森 コーチや監督からは何か言われている事はあるんですか?
藤浪 はい。技術的な事とか色々ありますけど。
森 それはコーチの指示の通りにやろうかなって感じですか?
藤浪 全部鵜呑みにするわけでもないですし、全部違ってるというわけでもないですし。
森 うんうん。矢野さんから具体的にそういう話はあるんですか?
藤浪 もっと野球を楽しくやったらどうやって話を。
森 野球小僧みたいに。
藤浪 そうですね。高校の時みたいに野球を楽しく、もっと良い顔でやったらどうやっていう話を。
周囲を気にしない
藤浪 どう見られるかを気にし出してプレーしたら、自分のプレーじゃなくなってくるので。
森 うん。
藤浪 言葉は悪いですけど、自分がプレーしているのを周りが勝手に見ているだけなんで。
森 ハハ(笑) そうですよね(笑) 我々は勝手に見て、勝手に応援しているだけですからね(笑)
藤浪 全員に好かれるプレーなんて無いですから。藤浪晋太郎というのはこういう選手だから。応援してくれたらもちろん嬉しいですし、見ていてイライラするわって思うなら見てくれなくていいですし。
森 なるほど。
今季の目標
藤浪 毎年そうですけどイニングですね。先発ピッチャーの仕事は常にローテーションを守りつつ長いイニングを投げて、いかに失点を少なく投げられるかだと思うので。
森 はい。何イニングを目標に?
藤浪 やっぱり180、190、200イニングは投げていきたいですね。
藪 200イニング投げようと思ったら、年間30試合の先発で平均7イニングね。
藤浪 そうですね。
森 今年はガルシアさんと西さんが入ってきましたもんね。
藤浪 そうですね。
森 それは何か意識ありますか?
藤浪 まあ、先発の枠は少なくなるなとは思いますけど、でもそんなところで外れているような選手で終わりたくないので。
森 そうですね。
藤浪 実質、残り1つか2つしか枠がないと思うんですけど、そこに余裕で入っていけるようにしたいと思います。
森 私らの中では藤浪さんは決まってますけどね。
藪 当然入ってますね。
藤浪 でも、ここ2年成績を残してないピッチャーがローテーション確定しますかって言われたらそうじゃないんで。そんな甘い世界じゃないと思ってますし、自分の中ではかなりアピールしてしっかりと掴み取りにいかないといけないと思ってます。
森 はい。今シーズンは藤浪さんが200イニング投げて、見事阪神も優勝してもらえると非常に・・・私も定年退職近いんでね。
藤浪 ハハ(笑)
森 よろしくお願いします。
藤浪 頑張ります(笑)
以上です。
ファンは藤浪を叩くよりも激励した方が気分良く投げてくれるでしょう。