2019年3月31日に日本テレビで放送された『シューイチ』で開幕2試合で5つの三振をした読売ジャイアンツの丸佳浩について里崎智也が解説しています。アナウンサーと番組MCの中山秀征と共に語っています。
アナ 里崎さん、丸選手は何と開幕9打席ノーヒットです。特に2試合またいで5打席連続三振です。大丈夫でしょうか?
里崎 まあ大したことないですよね。
アナ 大したことない?
里崎 2試合にまたがって5三振ですけど、ちなみに僕なんて1試合で5三振してますから。
一同 (笑)
里崎 まあ丸選手の状態は良くはないですよね。全体的にかかと重心というかお尻の方に重心がかかって、だいぶアウトコースが遠くに見えていると思うんですよ。
中山 なるほど。
里崎 これは広島會澤のおかげと言っても過言ではないです。
中山 リードが素晴らしいんですね。
里崎 はい。1戦目の1打席目に大瀬良投手はインコースにけっこう突いていました。それによって丸選手は古巣広島相手でインコースにガンガン来るんじゃないのかと。
中山 うーん。
里崎 そういう意識になったと思うんですよ。それで2打席目以降はほぼインコースに投げなかったんですよ。2打席目の時点では既にかかと重心になってお尻の方に重心が若干かかり気味になってるんですよね。
中山 うんうん。
里崎 そのためにアウトコースが遠く見えているのと、あとは若干上体がピッチャーの方に突っ込んでいってるんで、普通だったら止まるんですけど止まらないんですよね。そういったところで1戦目の1打席目にインコースをどんどん投げ切った配球がその後の打席の丸選手のノーヒットを生んだと言っても過言ではないですよね。
アナ キャッチャーはバッターを見てかかと体重というのは分かるんですか?
里崎 すぐに分かります。
中山 分かりますか。
里崎 はい。だからこそ1打席目以降はインコースをあんまり使ってないですよ。見せ球とか意識させるために使ってますけど基本的にアウトコース勝負になってるのはそこを會澤選手がリードしたということだと思います。
中山 これは會澤選手のリードが素晴らしいと?
里崎 素晴らしいですね。あと丸選手はジャイアンツに移籍して無意識のうちに結果を出さなきゃいけないという無言のプレッシャーがあると思うんですよね。
中山 精神的なものですよね。
里崎 はい。
アナ ただその中で丸選手はやっぱり一流だなと思ったシーンがあるんですよね。
里崎 そうです。この2試合で5三振と調子が悪いのに3つのフォアボールを選んでるじゃないですか。これ並みの選手だと間違いなくフォアボールを選べずにノーヒットです。
中山 なるほど。
里崎 でも調子が悪い中、3つフォアボールを選べているのが一流なんです。僕は今日あたり普通にヒットが出ると思いますよ。
中山 ヒットが出る。今年の巨人はけっこういいんじゃないですか?どうですか?
里崎 そうですねぇ。中継ぎ次第だと思います。昨日も吉川光、中川、クックで宮本コーチが「卵の殻が破れた」と表現してましたけど、ここがハマれば一発逆転があります。
以上です。
丸はこれからです。