2023年9月9日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2023』でこの日のvs.千葉ロッテマリーンズ戦でノーヒットノーランを達成したオリックスバファローズの山本由伸のピッチングについて元ヤクルトの五十嵐亮太と横浜で監督をしていた大矢明彦がフリーアナウンサーの梅田淳と共に語っています。

 

山本のヒーローインタビューの一部

―今の心境は

山本 最後のバッターまでドキドキだったんで、とりあえずホッとしている気持ちです。9回にマウンド上がるときからスゴい歓声だったんで、気持ち良く投げれました。ありがとうございます。

 

―投球を振り返って

山本 途中でフォアボール出したんですけど、切り替えて、何とかリードを守ると投げた結果、良かったです。試合に入ったらけっこうボールを操れてたんで、そして若月さんの配球もスゴく合ってたんで助けられました。

 

―途中意識することはなかったか?

山本 3回くらいに意識して4回にロッカー戻ったときにラオウさんに「お前、完全試合意識すんなよ」とホームランを打って一人で気持ち良くなってたんで、そのせいでフォアボールが出ちゃいました(笑) 

 

―昨年、佐々木朗希に完全試合をやられた舞台でやり返した

山本 ファンの方が一番悔しかったと思うんで、今日は良かったかなと思います。

 

 

山本を語る

この日の山本の投球内容

9回102球 被安打0 奪三振8 四死球2 失点0
今季14勝5敗 防御率1.26(9/9の試合終了時点)
2年連続ノーヒットノーラン!

 

アナ 五十嵐さん、今日のピッチングはいかがでしたか?

 

五十嵐 本人が話していたようにどんどんストライクが先行していたので、ロッテとしても打ちにいくしかないんですよ。打ちにいくけどなかなか捉えられない。追い込まれても粘ろうとする意識があるんですけど、やっぱりなかなか捉えられないというところで球数も102球で見事ですね。

 

アナ 大矢さん、若月のリードも絶妙ですよね。

 

大矢 そうですね。投げてるピッチャーが信頼してサインを出したら必ず捕れるキャッチャーなので、そういう意味ではリードもしがいがあるピッチャーだと思いますね。

 

アナ そしてこの内訳。

 

この日のアウトの内訳

ゴロ 13

フライ6

三振 8

 

アナ 五十嵐さん、今年は特に酷暑で体力も使ったということで、14勝目をノーヒットノーランで飾った価値。

 

五十嵐 時期もそうですよね。ピッチャーも野手もそうなんですけど、疲れが溜まっている時にこのピッチングをするというのは体力面を考えてもスゴいですね。

 

アナ 異次元ですよね。大矢さん、過去に数々のピッチャーがノーヒットノーランをやってきましたが、この山本への評価をお願いします。

 

大矢 僕はこの山本の投球フォームを見ててね、普通セットでクイックするけど、いつもほぼ足を上げずに全部クイックのように投げますよね。

 

アナ はい。

 

大矢 それでピッチャーを教えるときに「1回軸に乗せて、バランス良く踏み出して投げろ」と言わなくていい時代になったのかなというね。

 

アナ なるほど。

 

大矢 やはりそのピッチャーが持ってる長所を活かしていくと考えれば、こういうキッチリとしたリリースポイントでボールを放すことが出来るのなら、さっきのようなアドバイスを言わなくてもいいのかなと思いますね。

 

アナ はい。五十嵐さん、山本由伸はオフにやり投げのような投法を独自で磨き上げてますよね。

 

五十嵐 うんうん。普通、野球選手というのは過去のいい選手であったり、その時代のいい選手がどのような事をやってるのかを真似する傾向があるんですけど、彼は最先端を行ってますね。自分で全てを編み出して周りがそれを真似をするという形を生み出してるんで。それって考えないと出来ないことですし、常に自分が向上するために前の年から違うことをしなきゃいけないというのが根本的にあるので、こういった進化を遂げてますよね。

 

 

以上です。

大絶賛。

おすすめの記事