201969日にTBSで放送された『S1』でこの日の読売ジャイアンツvs.千葉ロッテマリーンズの試合を野村克也がボヤキ解説しています。

 

巨人の先発菅野は今シーズン5勝はしているものの、防御率4.36と不本意な数字。5月21日には腰の違和感で登録抹消され、この日(6/9)に1軍復帰を果たした。

 

試合前

―菅野について

野村 投げるのも打つのも腰だもんね。『腰』という字は体の要と書くじゃん。

 

 

試合開始

1回表 菅野は先頭打者に2球続けてボール

野村 今日は良くないね。球は走ってない。コントロールのピッチャーなのにコントロールが定まっていない。

 

―腰をかばってる?

野村 うーん。腰の痛みをかばうと手投げになっちゃうよね。

 

―初回から1アウト2塁で3番清田にストライク先行

野村 なんかマウンドで落ち着きがないね。セカンドランナーを全然見ないね。投げる前にチラっと見ているフリしたけど、この見てるフリではランナーを見てるうちに入らんわね。

 

―ここで2塁ランナー荻野が三盗を成功させる

野村 もう投球に神経が精一杯だ。ランナーまで気が回らない。だから走られる。

 

―この後、2アウト満塁になり打者菅野を三振に取る

野村 戻ってきたね。狙ったところにボールが行くようになったじゃん。どんなピッチャーも、ベテランピッチャーも、新人ピッチャーも、立ち上がりというのは非常に嫌だからね。

 

2回以降は良くなる?

野村 本来の菅野に戻るでしょう。

 

―菅野は4回まで無失点に抑える

野村 良かったというより、結果オーライのピッチング。打ち取ったわけじゃない。ベストじゃないと思う。まあ徐々に菅野らしいピッチングにはなってきているけど、まだまだ7割ぐらいだね。

 

このあと菅野は6回98球、被安打3、奪三振7、四死球4、失点2で勝ち投手の権利を持って降板。

 

 

8回表ロッテ3点ビハインド、1アウト満塁でロッテ井上が初球ゲッツー

野村 あちゃー。バカか!? いや、カーブを狙ってカーブを打つならいいけど、全く頭にない。そこでカーブがストライクゾーンに来たからなんとなく打ったというやつ。こんな大事なところで。昔ならビンタもんだね。

 

その後、巨人が勝利。菅野も勝利投手となる。

 

試合後

―今日の菅野について

野村 今日は菅野としては決して調子とか状態は良くなかったと思うんだよね。悪ければ悪いなりのピッチングをするじゃない。まあそれがエースたる所以なんだけど。復帰登板という難関を突破したから、これからますます調子が良くなると思いますよ。

 

 

以上です。

ボチボチといったところでしょうかね。
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