2019年7月13日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.ピッツバーグパイレーツ戦に先発し6回無失点で勝ち負けつかずの投球内容だったシカゴカブスのダルビッシュ有について小早川毅彦がフリーアナウンサーの上田まりえと共に解説しています。
ダルビッシュの試合後のコメント
―今日の内容
ダル 左バッターにはとにかく緩急。右バッターには力で押し込めるけど、左バッターには緩急をつけていけば問題ないと前回で整理できたので、今日は自信を持っていけました。
―今日も勝ち星なし
ダル まあいいでしょ(笑) 僕と同じぐらいの防御率でも10勝しちゃうときもあるわけだし、それは野球の難しさ、勝つことの難しさ、ということだと思います。
小早川が解説
今季2勝4敗 防御率4.72(7/13の試合終了時点)
アナ ダルビッシュ投手は後半戦、最初の登板で6回8奪三振で無失点と見事な投球でした。
小早川 そうですね。この試合では多くの球種を使い、相手に的を絞らせない投球でした。特に三振のウイニングショットでは様々なボールを使い、全てに正確なコントロールでしたね。
アナ はい。
小早川 まずはカットボールでは140キロ台で僅かにスライドさせるボール。そして違う球種では縦に変化させるスライダーでストライクゾーンから縦に変化させて振らせるボールです。そして次はチェンジアップで滅多に使わないんですけど、スライダーとは逆方向に変化をさせて低めに集まっていました。そして最後はカーブで縦に大きく変化をさせて主に緩急をつけるために使っていましたね。
アナ なるほど。本当に色んな球種を投げていましたが、今日のダルビッシュ投手が投げた球種の割合とストライク率です。
球種 | 割合 | ストライク率 |
カットボール | 28% | 46% |
フォーシーム | 26% | 50% |
ツーシーム | 18% | 53% |
スライダー | 13% | 67% |
カーブ | 13% | 58% |
チェンジアップ | 2% | 67% |
小早川 球種割合も今日はカットボールとフォーシームを多く使っていました。その中でも注目されるのはストライク率だと思います。どの球種でも5割から7割の間で収まっています。
アナ 高いですね。
小早川 どの球種でも正確にコントロールされていて、左右どちらのバッターにも有効に使えていました。
アナ ただ、ダルビッシュ投手はこれで13試合勝ちがついていません。
小早川 残念ですけど、私は重要なことがあったと思います。今日は後半戦の開幕で、そこでダルビッシュ投手が起用された。やっぱりこのへんに信頼があると思います。
アナ そうですね。
小早川 そして今日の投球でダルビッシュ投手はいい流れを作り、試合の終盤で得点をあげて勝つことができました。これはダルビッシュ投手が作った試合の流れで、チームに勝利を呼び込んだと思います。
アナ はい。ダルビッシュ投手自身もいい流れで後半戦を開幕しましたね。
小早川 そうですね。
以上です。