2020年11月11日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』で福岡ソフトバンクホークスvs.読売ジャイアンツの日本シリーズの展望を野村弘樹と斎藤雅樹がフリーアナウンサーの梅田淳と共に語っています。
もくじ
ソフトバンクのキーポイント
7・8・9
アナ 野村さん、ソフトバンク日本一の1つ目のポイントをフリップでお願いします。
野村 これですね。『7・8・9』です。
アナ これはどういうことでしょう?
野村 ソフトバンクの後ろのピッチャーですね。8回モイネロ、9回森。
森唯斗 52試合 S32 防御率2.28
アナ はい。
野村 そして7回は嘉弥真か高橋礼で。左のサイドスローと右のアンダースロー。8回のモイネロはクライマックスの第2戦で回跨ぎをしてるんですよ。
アナ そうでした。
野村 それでも全然平気そうで投げてると。モイネロはクライマックス絶好調。そして森が少しヒットを打たれたりはありましたけど、彼は9回で間違いないと思いますので。
アナ はい。
野村 だからソフトバンクの7回8回9回は磐石な印象なんですね。
アナ ただ、クライマックスの第2戦で森は9回1アウト満塁がありました。雅樹さん、森でもそこまで緊張することがあるんだなと。
斎藤 そうですね。どちらかと言うとランナーを出しつつも抑えるピッチャーですよね。
アナ 日本シリーズでは何が起きるか分からないですよね。
斎藤 もちろんそうですね。
アナ 野村さんは7回8回9回がポイントになるよと。
野村 だからジャイアンツ側からしたら6回までにリードしておきたいですよね。
アナ 6回までにリード、雅樹さん。
斎藤 それもなかなか難しいですよね。
アナ 千賀相手に第1戦ですからね。
6・7・8
アナ そして2つ目のポイントを野村さん、お願いします。
野村 はい。これです。
アナ 6・7・8(笑) これ何ですか?(笑)
野村 これは打順です。
アナ あっ、打つ方ですか。
野村 はい。ましてやDHですからね。そしてクライマックスでは栗原が不調だったので、栗原の打順がもしかしたら下がるかもしれないですけど、この6番7番8番が強烈なんですよね。
中村晃 2試合 率.375(8-3) 本2 点4
松田宣 2試合 率.500(6-3) 本1 点1
野村 それでクリーンアップが仕事をするのは間違いないと思うんですよ。柳田、グラシアルとね。
アナ はい。
野村 その後の6番7番8番ですよね。ここもどこからでもホームランを打てるし、いいバッティングしますからね。この6番7番8番が強力で、そしてピッチャーは7回8回9回ということで、この数字がキーポイントとしました。
アナ そうすると6789が投げる方も打つ方もポイントなんですね。
野村 そうですね。
アナ 雅樹さん、確かに中村、デスパイネ、松田の名前を見れば大舞台に慣れてる面子です。
斎藤 そうですね。この前にももっといいバッターがいるわけですから。
アナ はい。
斎藤 そこを抑えてもこの3人がいるのは非常に脅威ですよね。
アナ しかし、これをジャイアンツは何がなんでも抑えなきゃいけない。中村晃を抑えるにはどうしたらいいですか?
斎藤 やっぱりリリーフの左ピッチャーがジャイアンツにいますから。
アナ はい。
斎藤 高梨、大江、田口辺りですよね。みんなで抑え込んでいかなきゃいけないですね。
アナ その辺りは交流戦もなかったですし、初対戦で抑えていくと。
斎藤 そういうことですね。
アナ でも野村さん、この中村晃、デスパイネ、松田は十分にその辺も分かってますよね。
野村 そうですね。高梨は楽天にいたので知ってますしね。そこもちょっと頭にありますね。
アナ なるほど。
巨人のキーポイント
インサイド攻め
アナ では雅樹さん、巨人日本一への1つ目のポイントをフリップをお願いします。
斎藤 はい。『インサイド攻め』です。今年は菅野が非常にいいですよね。
2020年 20試合 14勝2敗 奪三振131 四死球32 完封3 防1.97
斎藤 去年の日本シリーズでジャイアンツがやられましたよね。
アナ はい。
斎藤 ですから今年はやり返さないといけない。そこで菅野が柳田グラシアルに対してインサイドをガンガン攻めて狂わせる。
アナ なるほど。
斎藤 下位打線の中村晃、デスパイネ、松田を含めてどれだけインサイドを印象付けれるか。
アナ そういう意味では菅野に責任を負わせてしまうんですが、やっぱり1戦目でインサイドを攻めてガタガタに狂わせると。
斎藤 そう。これでもかってぐらいに。去年は坂本、丸、岡本がやられたわけですから、やり返さないといけない。
アナ なるほど。野村さん、インサイド攻めがキーポイントであると。
野村 まあ、それが出来るのは菅野だと思うんですよ。
アナ うんうん。
野村 初戦で菅野がいくぞというのをしっかり見せてソフトバンク打線を抑えられるかどうかっていうところだと思いますね。
アナ 雅樹さん、その辺でも日本シリーズでは誰かを黙らせるというのも必要ですね。
斎藤 そういうことですね。
アナ だから柳田、グラシアル、中村晃、デスパイネ、松田辺りですね。
斎藤 そうですね。まあ特に去年やられたグラシアルをいかに抑えるかというのは大事だと思いますよね。
アナ まずはインサイドを攻めていけと。
斎藤 はい。
クリーンアップ
アナ そして2つ目のポイントをお願いします。
斎藤 はい。
アナ なるほど。クリーンアップ。
岡本 118試合 率.275 本31 点97 得点圏.347
丸 120試合 率.284 本27 点77 得点圏.294
斎藤 これは坂本、丸、岡本の3人が昨年やられましたから。
アナ はい。
斎藤 打率で言うと、坂本が.077で丸も.077で岡本が.188と。もう完全にやられたんです。だからこの3人がそのお返しをしないといけませんよね。そしてこの3人とソフトバンクのクリーンアップを考えても、ジャイアンツの方が強力だと思うんですよ。
アナ なるほど。
斎藤 だからこの3人が打たないといけない。非常に大事です。
アナ 野村さん、今年は反骨精神で臨んでくるこの重量クリーンアップをどう見ますか?
野村 昨年は4勝0敗で負けてるので、今年はやり返すという気持ちがかなり強いと思うんですよ。
アナ はい。
野村 その中でこのクリーンアップが昨年のようにはならないと僕は思うんですよ。だから坂本をはじめ、岡本も昨年より成長してますし、丸も昨年にソフトバンクのピッチャーも見てますしね。
アナ えぇ。
野村 丸も序盤の不調から尻上がりに調子を上げてますからね。だからこの3人のクリーンアップはジャイアンツのキーになってくるでしょうね。
アナ 2000本安打の坂本、タイトル二冠の岡本、丸は3年連続で25本塁打ですから何も見劣りはないですよね。
斎藤 そういうことです。むしろ打線はジャイアンツの方が強いと思ってるんですよ。でも、ソフトバンクのピッチャーもいいんですよね。だから、どれだけそれを打てるかですよね。
アナ 雅樹さんは何か自分の主張をした後に『でもね』っていうのがあります(笑)
斎藤 いやいや(笑)
野村 ハハハ(笑)
アナ そこで大事なのがインサイド攻めとクリーンアップが大事であるということですね。
斎藤 そういうことです。
以上です。