2021年4月20日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2021』でこの日のvs.読売ジャイアンツ戦で勝利し、7年ぶりの8連勝となった絶好調の阪神タイガースについて元横浜の平松政次、中日で監督をしていた谷繁元信、楽天で監督をしていたデーブ大久保がフリーアナウンサーの柴田阿弥と共に語っています。
矢野監督の試合後インタビューの一部
矢野 いいホームランばっかりでしたし、流れをこっちに引き寄せるような素晴らしいホームランでした。マルテも2本打ちましたし、大山も角度が付いた打球が飛び出したので乗っていってくれたらなというところですね。連勝はもちろん嬉しいですし、ジャイアンツ相手でというのも嬉しいですし、カード頭が取れたのも嬉しいですし、どんどん連勝を続けられるように明日からも頑張っていきます。
好調なチーム状態を語る
大 山 四球 右本 中飛 左安 左本 3打点
サンズ 四球 左飛 右本 三振 三振 1打点
アナ 阪神が巨人に一発攻勢で快勝し、連勝を8にしました。谷繁さん、この試合のポイントはどこになるでしょうか?
谷繁 はい。やっぱり阪神打線。絶好調ですね。
大久保 本当に絶好調だね。これ止めれないでしょ。
谷繁 そうですね。もう各打者が打つ準備がしっかりとできてますよね。だから、初球からのストライクをほぼ振りにいくんですよね。
大久保 なるほど。
谷繁 それで難しいところを攻められても、追い込まれても何とかファウルにしながら甘い球が来たらそれを打ちにいってる。だからみんながみんな、状態がいいように見えますね。
大久保 さっきちょっと大山選手と話をしたんですけど、「今はみんながイケイケになってる」と。
谷繁 はい。
大久保 大山は去年ホームラン王争いをしていたんですけど、今年はホームランよりも打点にこだわっているみたいなんです。打率が2割5分ぐらいなんですけどね。
谷繁 そうなんですよね。まだヒットも多くないのに打点が多いんですよね。
大久保 そうなんですよね。でも阪神としては今千切るだけ千切っとかないと、巨人もメンバーが揃ったらこういう訳にはいかないじゃないですか。
谷繁 そうなんですよ。だから勝てる時に勝っておかないと、打線には絶対に波がありますからね。
大久保 そういうことです。
谷繁 だからこそ今は勝てる時に勝てるようにね。
阪神に隙はあるか
大久保 では谷繁さん、現状の阪神につけ入られる隙はありますか?
谷繁 今日で言うと、5点先制して西のピッチングがガラッと変わったんですよ。
今季3勝1敗 防御率2.33(4/20の試合終了時点)
大久保 確かに。
谷繁 1回2回は完璧な立ち上がりを見せたにも関わらず、3回裏の先頭の吉川に対して明らかに1球目2球目が以前と違うんですね。やっぱり5点リードしてもらって、油断というか気持ちが抜けたというかね。
大久保 はい。
谷繁 それでそれを戻すのにかなりの力がいるんで。それを戻す前にやられてしまって、短いイニングの5回しか投げれなかったという事ですから。それで結局、試合展開からして今日投げなくていいいピッチャーが2人ぐらい投げてるんですね。
大久保 週の頭でねぇ。
谷繁 そうなんですよ。だからこういうピッチングが相手に隙を与えると思うんでね。
大久保 なるほど。平松さん、ピッチャー心理としては谷繁さんが言った様な状態になったりするもんですか?
平松 それは当然ありますよ(笑)
大久保 当然ですか(笑)
平松 うん。大量援護を貰ったら「楽に勝ちたい」という気持ちになります。そこで気を抜いたりね。西の場合ね、去年とかもそうだったけど接戦のゲームで援護点がなかなかなかったから。
大久保 はい。
平松 だからこういうゲームって珍しいんですよ。だからフッと気が抜けたというかね。
大久保 なるほど。
平松 だけど、最初に2点取られた場面は吉川の2塁打にしても松原のホームランにしても難しいボールを打たれてるんですよ。
大久保 だからそこは気持ちの入り方でボールが変わっちゃったんでしょうね。
平松 でしょうね。気持ちが入ってたらそれが生きた球になってボールが動いたりするんでね。そういう部分で今日はやられたんだけど、まあ本人もいい反省材料になるんじゃないかな。
大久保 そうですね。
以上です。