2021年4月29日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2021』でこの日のvs.中日ドラゴンズ戦で見事な投球で勝利を飾った今季初先発の阪神タイガースのチェン・ウェインのピッチングについて、そして大ピンチで光ったキャッチャー梅野隆太郎のリードについて元横浜の高木豊、元日ハムの岩本勉、横浜で監督をしていた大矢明彦がフリーアナウンサーの黒澤詩音と共に語っています。

 



チェンのヒーローインタビューの一部

チェン 改善しないといけない所がたくさんある。立ち上がりが良くなかったが、味方打線が援護してくれたので自分のピッチングに集中することができました。

(ここから日本語)久しぶりにナゴヤドームに投げる事になりましたのでスゴく嬉しいです。ここでも阪神ファンに応援してくれて幸せなので、今後も応援よろしくお願いします。

 

 

チェンを語る

この日のチェンの投球内容
6回86球 被安打5 奪三振4 四球0 失点1
今季初登板で見事なピッチング!
3497日ぶりのNPB勝利!

 

アナ 阪神が中日に快勝で連敗を止めました。大矢さん、この試合の熱視線をお願いします。

 

大矢 やっぱりチェンのピッチングになると思いますね。

 

高木 はい。

 

大矢 私が持ってたイメージとはちょっと違う投球をしましたね。1回2回の立ち上がりは「どうなるのかな」っていう感じだったんですけど、やっぱり自分でピッチングを上手くまとめられる能力がある。もっと球が速いイメージで見てたんですけど、うま味のあるピッチングをするようになって大変身したなっていう感じでたね。

 

高木 なんか抜くボールがスゴく多かったですよね。

 

大矢 そうなんですよね。まあメジャーで投げてると速い球が通用しないってのがあったのかもしれないですけどね。今日の立ち上がりを見てたら「やられそうだな」って思いました。

 

高木 うんうん。

 

大矢 まあ、味方が点を取ってくれて乗り切れたというのもあったんですけどね。キャッチャーの梅野もチェンというピッチャーをどうリードすればいいのかをあまり掴めてなかったと思うんだよね。

 

高木 なるほど。

 

大矢 それで1回2回は割とストレートを主体でいってたんですけど、そこで中日のバッターにいい当たりされてたので、少しずつ変化球を交えながらという形に変えて、チェンの持ち味が出て、相手バッターの打ち損ないも出てきたしうま味のあるピッチングを引き出して尻上がりにチェンが良くなってきたという梅野のリードでしたね。

 

 

高木 なるほどね。ガンちゃんは去年のロッテのチェンのピッチングを見てるでしょ?

 

岩本 見てます。

 

高木 それと今日のイメージってどうでした?

 

岩本 去年と比べてもちょっと迫力に欠けてるという第一印象にありました。

 

高木 ちょっと抜くボールが多かったよね。

 

岩本 はい。手探りでもあったし、交わしてるピッチングに見えたんですよ。

 

高木 だよね。

 

岩本 だから大矢さんが言われたように僕も「これそのうち捕まるんじゃないかな・・・」っていう見立てが生まれたんですよ。

 

高木 俺も最初にイメージが違った。

 

 

岩本 えぇ。だから過去とは全く違うチェンがいますので、ドラゴンズ打線が面食らったんじゃないかなと思いますね。

 

高木 そうかもしれないよね。

 

岩本 「来るかと思ったら来んのかい・・・」みたいな。

 

高木 うんうん。大矢さん、その辺で中日が描いていたチェンのイメージと違ったんでしょうね。

 

大矢 うん。味方だった時はもっと速球で押してたからね。

 

高木 ですよね。

 

大矢 あのしなやかな腕の振りでバッターのところでビュンっと来るというイメージだったんだけど、1回2回にそういうのがなかったんで戸惑いがあったのかもしれないですね。

 

高木 そうですね。

 

 

ここから7回3点リードで好リードを見せた梅野について
(7回裏 エラーから無死満塁の大ピンチとなったところのお話)

 

アナ そして大矢さん、他にこの試合のポイントはありましたか?

 

大矢 チェンの話と合わせて梅野のリードになりますよね。

 

高木 そうですね。

 

大矢 ノーアウト満塁のリードですよね。これ前のバッターにフォアボールを出して満塁になって、バッターが7番の木下だったんですよね。

 

高木 はい。

 

大矢 ここでバッターからすると大チャンスでフォアボールの後だから初球から狙おうと思うじゃないですか。

 

高木 そうですね。

 

大矢 恐らく真っ直ぐ狙いが頭の中にあったんですけど、そこで4球続けてフォークでいったんですよね。

 

高木 でしたねぇ。これキャッチャーとしても4球続けてフォークは勇気のいる決断じゃないですか?

 

大矢 そうなんですよね。この辺のリードで梅野にしたたかさが出てきたなと。なかなか4球続けてフォークを要求できないですからね。

 

高木 そうですよね。逆に言えば、木下が逆方向にも打てなかったという事ですよね。

 

大矢 そうですね。木下にしても自分のバッティングの状態がいいんで、何とか自分で大量得点に結び付ければという思いがあっただろうし、とにかく自分でやっていい場面だったんだけど、そこで力みにも繋がったかもしれないですね。

 

高木 うんうん。

 

大矢 それにしてもあそこでフォークを4球続けて要求はなかなかできません。

 

高木 ガンちゃん、ピッチャーもフォークを要求されて4球続けは勇気がいるでしょ?

 

岩本 はい。僕はキャッチャーの勇気だと思います。

 

高木 あぁ。

 

岩本 サードにランナーがいますからね。そこでフォークがワンバウンドしても止める自信があるし、ここでフォークで押し通すという決断と勇気があったと思いますね。

 

高木 なるほど。

 

 

以上です。

スタイルチェンジしたチェンと好リードの梅野。
おすすめの記事