2021年6月24日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2021』でこの日のvs.中日ドラゴンズ戦で高橋周平を抑えた阪神タイガースの梅野隆太郎の好リードについて元横浜の高木豊と中日で監督をしていた谷繁元信が語っています。
アナ 阪神がガンケル投手の好投もあり、中日に勝利しました。谷繁さんがこの試合で気になったポイントをお願いします。
谷繁 梅野のリードです。今日1打席目の高橋周平に対して1ストライクからインサイドに行ったボールを右中間に2ベースを打たれました。
高木 はい。インハイ気味ですね。
谷繁 上手く打たれてますよね。それでキャッチャーって上手く打たれたのでそれを消したがるんですよね。(※同じコースにいかないという意味)
高木 うんうん。
谷繁 それで2打席目の高橋周平の打席なんですよ。ここ阪神が1点リードで2アウト1-2塁だったんですけど、この打席の高橋周平に対して初球に前の打席で打たれてしまった同じインサイドから入るんですよ。
高木 打たれた球とほぼ同じような球ですよね。
谷繁 はい。それでバッターって打った球を多少消していくんですよ。
高木 消しますよね。
谷繁 高橋周平はアウトコースを狙っていたところをインサイド、インサイド、インサイドと3球攻められてるんですよ。
高木 うんうん。
谷繁 その分、1打席目で打たれたボールよりちょっと甘いんですけど、高橋周平の踏み込みがちょっと甘くなってセカンドゴロで打球が弱かったっていう。
高木 はい。
谷繁 それで最近の梅野の配球でこういうのが増えてきてるんですよ。だから相手バッターが梅野を意識しなきゃいけなくなってきたと僕はスゴく感じたんですね。
高木 なるほど。ピッチャーと勝負するんじゃなくて、バッターにキャッチャーのリードを意識させてるという事ですよね。
谷繁 そうです。それがかなり出来るようになってきたという事ですよね。
高木 なるほどねぇ。
以上です。