2021年11月20日にフジテレビで放送された『S-PARK』でこの日のオリックスバファローズvs.東京ヤクルトスワローズの日本シリーズ 第1戦で勝負を分けたポイントについてヤクルトで監督をしていた真中満がフジテレビアナウンサーの宮司愛海と共に語っています。

 

アナ 日本シリーズ第1戦はオリックスが9回裏 2点ビハインドからサヨナラ勝利。痺れる物凄い試合でしたが、真中さんが考える『オリックスが勝利に近付いたワンシーン』を語っていただきます。

 

真中 はい。

 

アナ たくさんあったと思うんですが、お願いします。

 

真中 これね、8回裏のオリックスの攻撃にあったと思うんですよね。

 

8回裏のオリックスの攻撃(2アウトから)
5番T-岡田(安打)→6番安達(四球)→7番ラベロ(三振)

 

真中 まずT-岡田が2アウトからしぶとくセンター前にヒットを打ちます。そして次の安達がフォアボールを選ぶんですけど、この8回裏の攻撃で打順を進めた事によって次の9回裏の攻撃で上位打線に回る流れになるんですよね。

 

アナ なるほど。

 

真中 それによってヤクルトは『2番宗→3番吉田』に回したくなかったんですけど、この8回裏の攻撃によって打順が進められて、結果的に9回裏の攻撃で無死満塁という場面で宗に回してしまうんですよね。

 

9回裏の攻撃
8番紅林(ヒット)→2番宗(同点打)→3番吉田(決勝打)

 

アナ ヤクルトは8回裏の攻撃で2アウトから粘って打順を進められて、そこから9回裏の攻撃で吉田選手に回されてしまったと。

 

真中 そうなんです。

 

アナ 吉田選手はレギュラーシーズンでは得点圏打率が4割超えですからね。

 

真中 相手にとって一番イヤなバッターに回したというところの裏には8回裏の粘りの攻撃がありましたよね。

 

アナ なるほど。一方、敗れたヤクルトについてはどのようにご覧になりましたか?

 

真中 ヤクルトは第1戦で敗れはしましたけど、山本由伸に球数をスゴく投げさせたんですよ。

 

アナ そうでしたね。

 

真中 6回で山本由伸を降ろさせましたよね。その中でファウルは28球ですから。

 

この日の山本由伸
6回1失点 112球で降板
そのうちファウル28球

 

真中 1点しか取れてはないんですけど、組織として山本由伸を攻略したというのはチームにとっては非常にプラスになりますから、次に繋がるゲームだったんじゃないかと思います!

 

アナ ヤクルトは第2戦が大事になりますね。

 

真中 大事になりますねぇ。非常にイヤな負け方をしてますからね。

 

 

以上です。

8回裏の攻撃にサヨナラの布石あり。
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