2022年9月21日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2022』でこの日のvs.広島カープ戦で引退することになった阪神タイガースの糸井嘉男について元日ハムの岩本勉、元ヤクルト広島の笘篠賢治、元横浜の野村弘樹がフリーアナウンサーの袴田彩会と共に語っています。

 

糸井の引退スピーチの一部
はじめに、大事な時期にこのような素晴らしいセレモニーを用意してくださった阪神球団、球団関係者、監督、コーチ、選手のみなさん、本当にありがとうございます。今日、僕はここで19年間というプロ野球選手に別れを告げます。改めて、このような光景を見させて頂くと、もう僕には悔いは残っていません。そして、育てて頂いた、北海道日本ハムファイターズ、オリックス・バファローズの両球団に感謝を申し上げます、本当にありがとうございました。

投手として入団してわずか2年で野手転向を告げられました。そこから僕の野球人生は、変わりました。結果がでなければすぐに首を切られる世界。プロの世界はほんとに厳しい世界だと肌身に思い知らされました。そこからは、死にものぐるいでバットを振り続け、毎日毎日、もうあの思いをしたくないと、バットを振り続けました。あのときの悔しさ、努力の大切さ、僕の土台です。

いつしかみなさんが超人、超人と呼んでくださるようになり、最初は羽の生えた鳥人かなと思っていました。いつしか意味を理解し、今では心地の良い響きです。

甲子園ありがとう!タイガースファンありがとう!おやじ、おかんありがとう!本当に19年間、温かいご声援ありがとうございました!

 

 

糸井を語る

NPB通算成績
1727試合 打率.297(5919-1755)
本塁打171 打点1765
首位打者、盗塁王、ベストナイン5度、GG7度

 

アナ 糸井選手の引退セレモニーでした。笘篠さん、このセレモニーをどうご覧になりましたか?

 

笘篠 最後は笑いを誘うような言葉も言ってね(笑) まあレギュラーを長年張り、代打でもやったりね。栗山監督だった当時の日本ハム時代に糸井選手とお話させてもらった時にトリプルスリーの話題が挙がって、「やっぱりパ・リーグで30本塁打はキツいっすよ」と言ってたのをついこの前のように思い出しますけどね。まあ、よく頑張ってくれてタイガースで終われて良かったと思いますね。

 

アナ そして岩本さんは日本ハム時代に2年間一緒にプレーされていたんですよね。

 

岩本 そうですね。その時はピッチャーについて色んな対話をしたのを覚えてます。

 

野村 彼はピッチャーだったんですよね。野手転向前の2年間ですよね。

 

岩本 そうですね。まあ走る姿を見ても、ボールを投げる姿を見ても、全てにおいて可能性の塊だったんですよ。

 

野村 うんうん。

 

岩本 それで彼がバットを握るとなった時には、何ら不思議もなかったし、絶対に成功する選手だと思ってました。

 

野村 ほぉー。

 

岩本 はい。色んな能力を持った選手ですけど、彼は非常に人間臭くて、とても素直な後輩なんですよ。それで僕にも色んな相談を持ち掛けてくれたりとか、人間らしい対話をしたのを覚えてますね。

 

野村 うんうん。

 

岩本 それで糸井嘉男が引退セレモニーでの言葉は100点満点です。彼はコメント下手だったんですよ。

 

アナ はい。

 

岩本 それで周りの方に感謝を述べて、自分の野球観、そして全てやり切って何も悔いはないと発言できたところに今後の彼の野球人生に期待できると思います。

 

アナ 野村さんはいかがですか?

 

野村 僕は彼のヒーローインタビューが大好きでね。

 

岩本 (笑)

 

野村 笑わせてくれるし、何を言うんだろうと興味が沸くヒーローインタビューでしたし。その辺のことは岩本さんが一番分かってると思うんだけど(笑)

 

岩本 はい。僕もこの仕事するようになってから、彼に何度かインタビューをしに行ったことがあるんですよ。

 

野村 うんうん。

 

岩本 収録のインタビューの途中で「岩本さん、僕は何て言ったらいいですか?」と、インタビューの答えまで求められたんで、スゴい困ったのを覚えてます(笑)

 

野村 なるほど(笑)

 

アナ 本当に今日は素晴らしいスピーチでしたね。

 

岩本 素晴らしかった。

 

野村 それで最後の打席でヒットを打ったのも素晴らしかった。

 

岩本 そうですね。

 

野村 いい最後を見せてもらったなと思いますね。

 

アナ 糸井選手、本当に19年間お疲れ様でした。

 

 

以上です。

超人が引退。
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