2023年9月14日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2023』でこの日のvs.読売ジャイアンツ戦で18年ぶりのリーグ優勝を果たした阪神タイガースについて元中日の井端弘和、元横浜の野村弘樹、元中日の谷沢健一がフリーアナウンサーの袴田彩会と共に語っています。

 

阪神の今季の成績(9/14時点)

128試合80勝44敗4分 勝率.645
打率.247 得点504 盗塁69 防御率2.61

 

アナ 阪神が今シーズン最長の11連勝でセ・リーグ制覇を達成しました。谷沢さん、優勝です。

 

谷沢 やったね。岡田監督は就任してから、どうやって優勝するかを深く考えていたと思うんですよね。選手は揃っていても、どうやりくりするか。それで抑えの湯浅がダメになって、その後に投手陣に大竹とか村上が出てくると。

 

アナ はい。

 

谷沢 また守備の方も大胆にコンバートして勝ちやすい布陣にしていくというのが岡田監督の頭の中にあったんでしょうね。

 

アナ バッチリはまりましたね。井端さんはいかがでしょうか?

 

井端 強かったです。2005年のときも9月が非常に強くて、なかなか追い上げられなかったっていうのを覚えてますけど、今年はそれ以上に負けなしで来てるというのはもっと強かったのかなと思いますしね。

 

アナ はい。

 

井端 当時も岡田監督だったんで、どんどん月を重ねる毎に強くなっていった。今年もそうだったっていうところで付け入る隙がなかったのかなと思いますね。もう完璧な優勝だったと思いますね。

 

谷沢 色んな選手を育て上げたよね。

 

アナ 若い選手も多いですもんね。

 

谷沢 多かった。

 

野村 また守備のコンバートもバチっとハマりましたもんね。中野をセカンドに持ってきて、サトテルサード、大山ファーストでね。

 

谷沢 そこに迷いがなかったね。

 

野村 はい。

 

谷沢 こう使うんだ、こういうシフトで使うんだと。そこに迷いがなかった。

 

アナ はい。見事な優勝でした。そこでリーグ優勝のMVPをお三方に挙げていただきたいと思います。谷沢さん、どの選手でしょうか?

 

 

谷沢 いやぁ、たくさんいて困ったねぇ。

 

アナ はい(笑)

 

谷沢 まず3年目の村上投手。

 

今季の村上の成績

20試合10勝5敗 防御率1.76

 

谷沢 この投手がファームで実績を作りながら、なかなか上に来れなかった。その壁を突破して、開幕からローテーションを守って、しっかりと投げ切りましたよね。

 

野村 防御率が物語ってますよね。

 

谷沢 そうそう。こんなに2桁勝つとは思わなかった。

 

アナ そして谷沢さんはもう一人いるということで。

 

谷沢 佐藤輝明。

 

今季の佐藤の成績

117試合 打率.250 本塁打20 打点78

 

谷沢 外野手か内野手か、フラフラしてたけども。やはりサードに輝明を持ってきて、大山をファーストにして。その辺の布陣を整えて、そうしたらバッティングも自然と良くなりましたよね。

 

野村 うんうん。

 

谷沢 タイミングの取り方が非常に良くなってきた。まだ打率は2割5分くらいだけど、いいところでのホームランが随分と出ましたよね。

 

アナ 昨日はグランドスラムで今日は20号2ランですからね。いいところで飛び出しました。そして井端さんのMVPを聞かせてください。

 

 

井端 木浪選手ですね。

 

今季の木浪の成績

117試合 打率.280 本塁打1 打点40

 

井端 先ほどからコンバートの話が出てますけど、中野選手が昨年ショートでベストナインを獲得したんですよね。中野選手がそのままショートだったら今年の木浪選手はなかったのかもしれませんけど、中野選手がコンバートしてレギュラーとして返り咲いたというところではシーズン序盤から木浪選手が出て、上位の近本選手と中野選手に打点が多かった。それが4月5月の戦いだったと思うので、やっぱり下位から上位というのでかなり得点源になったかなと思います。

 

野村 8番にいなかったら得点力も変わってたかもしれませんよね。

 

井端 そうですね。上位だけだったら、なかなか相手を突き放せなかったと思うんですけど、下位でも得点できる、下位から繋げるというのが阪神の今年の戦いだったと思うので木浪選手はポイントになったのかなと思いますね。

 

谷沢 一時はショートでエラーも多くてね。そして今は8番木浪を定着させるあたりが岡田監督の計算もあったのかな。

 

アナ そうですね。欠かせない存在感でしたね。そして野村さんが選ぶMVPは?

 

野村 僕は大竹投手ですね。

 

今季の大竹の成績

18試合10勝2敗 防御率2.14

 

野村 現役ドラフトで移籍してきて、初めてタイガースのユニフォームを着て投げた試合を初めて見たのがオープン戦だったんですね。

 

アナ えぇ。

 

野村 その投球が抜群に良くて。ただ、二桁勝利は想像できませんでしたね。

 

アナ 貯金が8つですからね。

 

野村 防御率も2.14ですから、そういった意味では移籍してきて開花したというか、目覚めたというかね。大竹選手の本当の力を発揮したんじゃないか。そこにまた優勝まで付いてきてるわけですから、大竹選手にとっては最高の1年になったのかなと思いますね。

 

アナ 本当に活躍した選手が多いので、皆で勝ち取ったという優勝ですね。

 

 

以上です。

皆で勝ち取った。

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