2023年11月4日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2023』でオリックスバファローズvs.阪神タイガースの日本シリーズ第6戦。オリックス・山本由伸の魂の138球完投について元オリックスの坂口智隆と中日で監督をしていた谷繫元信がフリーアナウンサーの梅田淳と共に語っています。

 

この日の山本の投球内容

9回138球 被安打9 奪三振14 死球1 失点1
シリーズ新記録の14奪三振で有終の美

 

アナ 驚きました。9回4点リードでも山本由伸がマウンドに上がりました。谷繁さん、魂の138球完投でした。

 

谷繁 そうですね。球数もかなりいってたので8回までかなと思ってたんでよ。でも、もしかしたら最後の日本での投球になるかもしれないというところでね。

 

アナ はい。

 

谷繁 勝利監督インタビューで「今日はリミットはないよ」と伝えてたと。これは5回から本来の山本に近いピッチングをし始めてたので、これは最後まで任せても大丈夫だろうというところでしょうね。

 

アナ 坂口さん、最後にキャッチャーの若月と抱き合うシーンというのは色々ありがとうと言ってるような。

 

坂口 それくらいの、まあ色んな覚悟が彼にはあったと思いますし、調子がクライマックスから上がらない中で悔しい思いもしたでしょうし。本当にエースらしい姿を見せてもらえたなという感じがしますよね。

 

谷繁 あとは日本シリーズ初勝利ですからね。

 

アナ そうなんですよね。

 

谷繁 3年間で一回も勝ってなかって。やっぱり勝ちたかったと思いますよ。

 

アナ 良くなかった第1戦から自分でリカバリーする精神的な強さはいかがでしょうか。

 

谷繁 本人もヒーローインタビューで言ってましたよね。「皆さん、状態が良くないから心配されていたと思いますが、自分としては状態が上がってきていたから頑張れた」と言ってたんで。しっかりその辺を1週間で調整しましたよね。

 

 

アナ 球種をパーセンテージで出してみました。これはいかがでしょうか。

 

 

谷繁 1年間の割合ではストレートが41%、フォークが27%。それで第1戦で物凄く気になったのがストレートの割合が少なかったんですよ。

 

アナ はい。

 

谷繁 それでフォークが多いがためにストレートの精度が上がっていかない。そしてそこを阪神のバッターに捉えられる。それが今日はストレートが27%から34%と7%増えたということは、それだけフォークが生きるという事だと思うんですね。

 

アナ はい。

 

谷繁 だから本来の割合に近付いたので阪神のバッターがやりにくかったというのは感じました。

 

アナ なるほど。坂口さん、若月とはかなり配球を話し合って決めていたと思うんですが。

 

坂口 だと思いますね。やっぱりストレートありきで、本来は全てのボールがウイニングショットになるような投手なんですけど、150キロ後半のストレートは狙ってても中々そう簡単に捉えられない。谷繁さんも言われたように、その中でフォークが生きてくるという感じだと思うので、ストレートのパーセンテージが増えたというのは、他の球種も生きてくる結果になったと思いますね。

 

以上です。

途中から甦った。

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