2018年6月5日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」でこの日のvs.オリックス戦でなかなか点が取れないチーム状況だからなのか二者連続セーフティスクイズを敢行した阪神タイガースのこの作戦について元中日の谷沢健一、元横浜の高木豊、元日ハムの岩本勉がフリーアナウンサーの堤友香と共に語っています。

 

アナ 阪神は勝負に出た場面がありました。5回裏1アウト3塁で先発のメッセンジャー投手に代打を送りました。(メッセンジャーは104球)

 

高木 うん。代打は北條。谷沢さん、この場面は見ていました?

 

谷沢 はい。見てましたよ。

 

高木 どう思いました?

 

谷沢 打ちにいくかなと思ったけど、セーフティスクイズの割にはなんか中途半端な所に転がしているよね。(※ほとんどピッチャーの前に転がしたダメなバントでしたので3塁ランナーは生還できずに3塁にいたまま)

 

高木 うん。そうですね。

 

谷沢 普通はもっとセカンドの方向を狙わない?

 

高木 はい。そうですね。

 

北條のバントはピッチャーが処理しましたがお手玉をして1塁に投げられずに結果的にオールセーフとなり1アウト1-3塁となる

 

高木 それでガンちゃん、ここ(次の打者の植田の場面)でもやってくるんですよ。それで、これは初球なんですよね。(※結果はバント失敗のファウルとなる)

 

岩本 はいはい。

 

高木 それで、あとはもう打たせたんですよ。もう徹底してやらせればいいのになと思いましたけどね。

 

岩本 それも一つの手ですよね。コリジョンルールができてから、以前と比べるとホームベース上はランナー有利になっていますので。

 

高木 はい。

 

岩本 続けていくことによって得点機はあったのかもしれませんね。

 

高木 北條が1アウト3塁でバントやりましたよね。あれをサード側に転がして3塁手に捕らせたら防ぎようがないんですよ。

 

谷沢 そうなるね。

 

高木 だから、北條はあれを狙ったのかなと思いますよね。分かります?

 

アナ んー分からないです(笑)

 

高木 サードに捕らせたら、サードがガラ空きになるんですよ。ショートが2塁ベースに入ってセカンドは1塁ベースに入るから3塁はガラ空き。

 

アナ はいはい。

 

高木 だから、サードが捕るならランナーはサードの後ろまで付いて行っていいんです。だから、それを狙ったんだったらスゴく高度な野球だなと見たんですよね。

 

アナ そういうことですか。

 

高木 そういう点の取り方をしたのかなという。ただ、メッセンジャーに代えてまでの代打なので、あそこで同点にしておきたかったですよね。

 

アナ うーん。

 

高木 何か金本監督はコメントしているんでしょ。

 

アナ そうなんですね。試合後に金本監督は「ああいうタイプだから打力を期待しているわけじゃない 普段から意識を持って練習しないと」とバントの失敗に関してコメントをしています。

 

高木 まあ、打線が打てないだけにそういう細かい作業がやっぱり大事になってきますね。

 

アナ そうですね。

 

 

以上です。

高木豊が北條はサードを狙って高度な作戦をしようと考えたかもと言っていますけど、そんな考えはないと思いますね。単純にピッチャー前に転がしてしまった大失敗バントだと思います。ただ、この采配自体がおかしいと思いますけど、そこまでの言及はありませんでした。プロ野球ニュースは由伸采配の批判をよくしているんですけど、金本采配の批判はあまりしないですね。

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