2018年6月16日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のタンパベイレイズ戦に先発しメジャー初登板を果たしたニューヨークヤンキースのロアイシガについてメジャーで活躍した石井一久がフリーアナウンサーの上田まりえと共に分析しています。
【この日のロアイシガの投球内容】
5回、被安打3、奪三振6、与四死球4、失点0
今季1勝0敗 防御率0.00 (6/16の試合終了時点)
【ロアイシガの試合後のコメント】
ロア (2016年にトミージョン手術を経て)ここに来るまで本当に厳しい道のりだった。
アナ ロアイシガ投手、デビュー戦とは思えないピッチングでしたね。
石井 3種類の球種があるんですけど、どれも決め球に使える一級品だったんですよね。
アナ はい。
石井 まずはフォーシームなんですけど、平均154キロオーバーなんですけど、最速で157キロぐらい出るんですよ。かなりバッターとしては速く見えますよね。また、チェンジアップも1回浮いて右の方にフワッと逃げるんです。これ僕と一緒にプレーしたことがあるペドロ・マルティネスという選手がいるんですけど。
アナ はい。
石井 その感じに似ている軌道で腕を鞭のようにしならせて投げるタイプですよね。
アナ はい。
石井 スライダーもトップクラスで平均回転数も2683回転/分と今シーズンMLB平均の2398回転/分を大きく上回っていて、かなりキレがあるのが分かります。このスライダーを細かく見ていくと最初見たときはスプリットだったりカーブの軌道に見えたんです。そのぐらい変化していたんですけど、後で聞いたらスライダーだと言っていたので。
アナ はい。
石井 このスライダーは空振りを取る時には低めに集められるし、ストライクゾーンの中で勝負したり、カウント球に使うことも出来るんですよね。それで、注目してほしいのが全部ベース付近に収めているところがコントロールの良さと決め球にもできるという証拠じゃないかなと思いますよね。
アナ 通常のスライダーの軌道となると、どの辺りに来ることになりますか?
石井 スライダーは横の曲がりなんですけど、縦に曲がるスライダー、通称『縦スラ』ですよね。
アナ うん。
石井 それがしっかりと決められるので、まあ、横に曲がるスライダーよりも縦に曲がるスライダーの方がけっこうバッターとしては目付が厄介だなという感じがしますね。
アナ はい。そして、ロアイシガ投手ですがニカラグア出身の23歳で今シーズンは4月に1Aで3勝をあげて、2Aに昇格。そこから、5月6月に更に3勝をマークしたということで田中投手が太もも裏の故障で故障者リストに入ってメジャー昇格になりました。
石井 はい。まだ23歳で若いんですけど、何かキャリアのあるようなピッチングをしますよね。また、今後はセベリーノと一緒にタッグを組んでいくとヤンキースは更に強くなるんじゃないかなと思います。
アナ ヤンキースは本当にいい若手がドンドン出てきますよね(笑)
石井 出てきますし、メジャー全体もこの年代のピッチャーが出て来はじめましたね。
アナ ロアイシガ投手、今後も期待していきましょう。
以上です。
石井の話し方だとかなり良さそうです。田中も怪我とかしている場合じゃないですね。セベリーノぐらいの投球をするとなるとスーパーエースクラスですから今後も絶対に注目です。