2019年4月20日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』でこの日の北海道日本ハムファイターズ戦で先発し、初勝利をあげた千葉ロッテマリーンズのボルシンガーについて元横浜の斎藤明雄がフジテレビアナウンサーの大村晟と共に語っています。
この日のボルシンガーの投球内容
6回93球 被安打3 奪三振4 四死球3 失点1
今季1勝2敗 防御率4.02(4/20の試合終了時点)
斎藤明雄の解説
アナ 結果としてはボルシンガーが今シーズンの初勝利です。
斎藤 初勝利ですけどね。昨年は最高勝率投手ですよね。
アナ はい。
斎藤 私が見るボルシンガーは昨年に比べてちょっと気になる点が2ヶ所あるんですよ。
アナ はい。
斎藤 足を上げたときに昨年は少しだけひねりがあるんですよ。それで今年はひねりが浅いんですよ。
アナ はい。
斎藤 そしてグラブの位置が今年は高い。それが高い分、前に出ていくのが早すぎる。昨年の場合はグラブが低いところからまた上に上げようとするから、前に出て左足が着地するまでに間があるんですよ。
アナ はい。
斎藤 今年は間がないからボールが高めに浮いてしまう。そして威力も半減しているように感じるんですよね。
アナ なるほど。
斎藤 軸足をひねってる分が今年は浅いように私は感じますね。その辺でもう少しですね。まあ1勝したからいいと思うんですけど調整をした方がいいと思いますね。
アナ では結果は良かったんですけど、内容というかピッチングフォームのメカニックスというのが。
斎藤 うん。結果は勝ったけど、これから先、10勝するかと言われると、調整をしていかないと難しいかな。もう少しボールが低く集まらないと。今日は相手の日本ハム打線の調子が悪かったから打たれなかったけど、打線がいい状態のチームならつるべ打ちに合うような高さのボールを投げてますよ。
アナ そうですか。この勝ちが良薬になればいいですけどね。
斎藤 はい。
ここからブルペン陣について
アナ 今日は7回酒居投手、8回唐川投手、9回益田投手という投手リレーでした。明雄さんはこのリリーフ陣はどうですか?
斎藤 井口監督になってから唐川投手を先発からリリーフにして、酒居投手も入団1年目は良かったんですけど昨年はあまり良くなかったから今年からリリーフになりました。
アナ はい。
斎藤 ショートイニングになって力一杯いけるから、自分のペースを考えなくてどんどんいけるから、いい結果になっているんじゃないかなと思いますね。それから酒居投手も唐川投手もコントロールが乱れるピッチャーじゃないのでフォアボールを簡単に出さないから、安心して7回8回を任せられているのかなという感じに見えますね。
アナ こちら今シーズンのロッテのブルペン陣がこのようになっています。
成績 | 防御率 | |
酒居 | 9試合1勝3H | 3.75 |
西野 | 7試合 | 5.68 |
種市 | 6試合2H | 0.90 |
東條 | 6試合 | 7.04 |
田中 | 3試合 | 0.00 |
松永 | 5試合1敗3H | 1.93 |
チェン | 4試合 | 0.00 |
唐川 | 7試合6H | 0.00 |
増田 | 8試合2勝1敗4S | 1.13 |
アナ 唐川投手、益田投手が8回9回という中で、どういう基準で6回7回に投げるピッチャーを決めてるんでしょうか?
斎藤 先発ローテーションでも作るんですけど、リリーフ陣でも左と右の2セットを作って、それを交互に使っていくと疲れも半減するというのがあるんですけどね。
アナ はい。
斎藤 その辺で中継ぎの中でローテーションを作る。
アナ はい。
斎藤 2試合投げたら1試合は完全に休ませる。そういうローテーションを組めるように回せれば最高のピッチングスタッフだと思います。
アナ そうなんですね。スゴく説得力のあるお話でした。
以上です。