2019年5月31日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース』でこの日のvs.阪神タイガース戦で勝利し、球団新の月間20勝となった広島カープ。この日の野間峻祥のサヨナラ打について横浜で監督をしていた大矢明彦、横浜OBの斎藤明雄、高木豊がフリーアナウンサーの山田幸美と共に語っています。
シーン
延長11回裏 2アウト1-2塁
ピッチャー能見は簡単に2アウトを取るが、上本にヒットを打たれ、続く磯村には四球。野間は最後に甘く入ったフォークを捉え広島がサヨナラ勝ち。
1球目ストレートでボール、2球目フォークで空振り、3球目フォークで空振り、4球目フォークでファウル、5球目フォークを野間が捉える。
大矢、斎藤明雄、高木の解説
アナ 広島が阪神にサヨナラ勝ち。球団新の月間20勝を達成しました。
高木 はい。阪神も粘り強かった。でも最後は野間が能見からよく打った。大矢さん、最後の配球を全球見てもらいます。
大矢 はい。
高木 キャッチャーから見て、野間は振ってきてるんですよね。初球はストレートを見逃してボール。これはボールから入りました。2球目にワンバウンドするようなフォークボールを振ってるんですよね。
大矢 うんうん。
高木 だから野間は前のめりになっているような状態なんですけど。それで3球目もいいところに決めたフォークで空振り。そして4球目もフォークでファウル。
大矢 バッテリーは上手く攻めていますよね。
高木 ですよね。ただ、最後の5球目のフォークだけが浮いてサヨナラ打なんですよね。
大矢 まあストライクになっちゃったというかね。
高木 はい。
大矢 だけど、この打席の野間を見ると、空振りしている時と最後に打った時を比べたらステップの仕方が多少早くて対応をしているんですよ。
高木 なるほど。
大矢 そこで浮いたボールが来たんで、やはり野間の工夫勝ちと言っていいのかな。
高木 そうですよね。
大矢 バッテリーからすると、梅野がもう1個低めでもというのを伝えてやると、また結果が違ったと思うんですけどね。
高木 なるほど。明雄さん、でも野間はよく拾いましたよね。
斎藤 バッテリーからすると拾われたという感じなんですけど、私は1球何かを挟みたかったけど、初球に真っ直ぐがワンバウンドになったので、それが怖かったのかなと。
高木 うんうん。
斎藤 それでフォークを続けたんだと思うんですよ。
高木 はい。
斎藤 最終的にそのフォークが甘く入ったという感じでしたね。
高木 まあバッターからすると振り勝ちと言うんです。
アナ はい。
高木 とにかく振ってる間にタイミングが合うだろうという。
アナ なるほど。
以上です。