2019年6月29日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』で6月になって絶好調のアナハイムエンゼルスの大谷翔平のバッティングを岩村明憲がフリーアナウンサーの上田まりえと共に解説しています。
6月の打率.349
アナ 大谷選手、5月の月間打率2割5分から6月の3割4分9厘と大きく飛躍していますが、こ゚の要因は何でしょう?
岩村 一つは腰の溜めだと思いますね。
アナ はい。
岩村 今シーズンはオープン戦を経験せずに実戦に入りましたからね。その腰の溜めの部分が出来るかどうかの不安もあったと思うし、打ちたい打ちたいという、はやる気持ちを抑えきれなかった体の部分で最初の1ヶ月の打率が2割5分になってしまったのかなと。
アナ はい。
岩村 それでここ1ヵ月の打席では腰の溜めを我慢しながら打席に立っています。右腰の開きを我慢する溜めができているからこそ、色んな投球に対して反応できてますよね。
アナ その溜めというのを実演して頂いてよろしいでしょうか。
岩村 はい。右の腰の部分を注目してください。
岩村 悪い時というのは、打ちにいく時にちょっと反応が早く逃げちゃうんです。
岩村 打ちたいから体が正面を向いてしまう。そうなるとアウトコースのボールにバットの芯ではなく、バットの先に当たってしまう。
アナ 届かなくなってしまいますよね。
岩村 そこが今は腰を我慢して一気に振れるようになっています。そこが今の大谷選手の好調の要因だと思います。
アナ なるほど。一連の動作で見たら、溜めている瞬間というのは僅かな時間ですよね。
岩村 そうですね。本当に一瞬なんで、僕たちも難しいんですけど、ただ、あの瞬間、あのゼロコンマ何秒というところが大谷選手の好調を支えているんじゃないかなと思います。
アナ たったそれだけでも打撃に影響が出てくるんですね。
以上です。