打撃について
笘篠 バッティングスタイルというのはプロに入って来た時と変わらずですか?
荻野 そうですね。1年目に金森(栄治)さんに指導して頂いて、そこでバッティングの基本的なベースは金森さんから教えてもらったイメージでやってます。
笘篠 金森さんは今は敵チームでいますけど。(※2019年時点で金森は楽天の打撃コーチ)
荻野 そうですね(笑) まあ、敵チームでも・・・。
笘篠 何かアドバイスとかは受けたりは?
荻野 試合前にちょっとお話をさせてもらったりっていうのはあるんで。敵チームでも敵という感覚はなくて、僕の中ではずっと金森さんは金森さんなんで(笑)
笘篠 タイトル、首位打者への気持ちはどうですか?
荻野 今まで全く縁がなかったので考えもしなかったんで、それを意識できることだけでも幸せなんで。でも、あんまり気にせずに1試合1試合、しっかりと積み重ねていきたいなと思っています。まずは1試合1本、一日一善というのを考えていますけど。
荻野と周囲の関係
笘篠 普段、チームの中ではどんな感じなんですか?
荻野 もうだいぶ年上になってきたんですけど、あんまりみんなからは年上とは思われてないと思います(笑)
笘篠 そうなんだ(笑)
荻野 はい(笑)
笘篠 そういった性格も踏まえて荻野選手をよく知る選手からインタビューをいただいているんで、ちょっと見てもらいたいんですよね。
荻野 あっ、そうですか。はい。
宮西 北海道日本ハムファイターズの宮西尚生です。大学の時はショートを守ってて、やっぱりバッティングと走塁の技術はスゴい高かったんですけど、メンタルに弱い部分があって(笑) なんかいつも三振したりとか、盗塁でアウトになったりする選手だったんですけど、なんかプロに入ってからだいぶ変わったんで、大学の時もそれぐらいやってくれてたら神宮大会に行けてたんじゃないかなと思うんですけど(笑)
―プロ入り後の荻野について
宮西 荻野はここまで怪我で苦しんでいて、でもプロの世界は怪我が付き物で、その中でどう戦うかで、これはもうひとつの運だと思うんですけど、今年ようやく10年目にして規定打席も達成しそうで、それでまた首位打者というタイトルも見えてきてる。でも、やっぱりそれは元々の実力があるというのは自分はもちろん分かってましたし、努力する人間というのを僕は大学の時にずっと見てきてたんで、僕からしたら「これが荻野や」っていう、そういう成績を今年は出してるなと思います。
―荻野へメッセージ
宮西 荻野、今シーズンは、僕もやられてますけど、ここまでいい成績で走ってきて、本当にスゴいなと改めて思っています。まだ対戦が何度かあると思うので、その時だけは打たないようにお願いします(笑) 僕もタイトルを目指していますので、お互いに表彰式に出れるように頑張っていきましょう。
笘篠 大学の同期ということで宮西投手からコメントをいただいたんですけど、いかがですか?
荻野 本当にその通りで、大学の時はけっこう宮西の足を引っ張ってたんで(笑)
笘篠 (笑)
荻野 フフッ(笑) まあ、もっと大学の時にしっかりしていれば神宮大会も行けたかもしれないですね。
笘篠 今は敵としてお互い頑張っているんですけど、荻野選手にとって宮西投手というのはどんな存在ですか?
荻野 やっぱりプロに入って、これだけの成績を残しているんで、やっぱり精神的な面がスゴい強い選手だなと思っているんで、僕もそこは見習いたいなと思ってますね。
残りのシーズンに向けて
笘篠 残りのシーズンに向けてどうですか?
荻野 チームとしてはまだ上を目指せる位置にいると思っているんで、まだまだ優勝を目指してやっていきたいなと思いますし、個人的にはシーズンをフルで戦えるようにやっていきたいと思います。
笘篠 ファンヘの想いはどうですか?
荻野 毎年のように期待して頂いて、裏切る形になってしまっているんですけど、今年は1年間戦い抜きたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします。
以上です。