2020年7月17日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日のvs.東京ヤクルトスワローズ戦で4安打を放ち快勝に貢献した広島カープの堂林翔太のバッティングの技術について元横浜の野村弘樹と元中日の井端弘和がタレントの稲村亜美と共に語っています。
2打席目 ライト2塁打
3打席目 センター2塁打
4打席目 レフト前ヒット
5打席目 空振り三振
シーズン打率.446(7/17の試合終了時点)
アナ 広島がヤクルトに大勝し連敗を止めました。打線が爆発した広島でしたが、その中でも一番目立っていたのが今日4安打の堂林選手だと思います。井端さんが一番スゴいと思った打席はどれになりますか?
井端 2打席目と3打席目ですね。これは素晴らしかったと思いますね。
野村 はい。それはどの部分がスゴかったんでしょうか?
井端 インサイド寄りのストレートなんですけど、あれを振り抜くというのはなかなかできないですね。あれをライト前に落とすというのは出来るんですけど、あれをポイントまで引き付けて右中間に打った時に背筋ですよね。
野村 うんうん。
井端 上手く背中と腕で押し込んで、あそこまで飛んだ2塁打だと思います。
野村 井端さんも右打ちが得意だった選手ですよね。
井端 いや、あそこまで上手く体を使えなかったですね。僕の場合は腕だけで詰まらせて右方向に落とすというだけだったので。理想は堂林選手のように背筋で押すというバッティングですよね。それがもう出来上がってきていると思いますので。
野村 なるほど。背筋を使っているからあそこまで打球が伸びたという事でいいんですかね。
井端 そうです。だからインサイドもアウトコースも怖いものがない打ち方をしてると思いますね。
野村 次の3打席目も上手かったですよね。
井端 そうですね。3打席目は対左ピッチャーでインコースに食い込んでくるボールがほとんどなので、同じようなイメージで払うという感覚で捌いてますよね。
野村 はい。
井端 本当に力感なく打ててるのかなと思いますね。
野村 ですから右ピッチャー、左ピッチャーによって打ち方も変えているという事でいいんですかね?
井端 そうですね。体には力が入っているんですけど、手には一切力が入ってなくてバットコントロールが出来ているんで、まだまだ続くと思いますし、今年はどれぐらいの数字を出すのか分からないですけど、まあキャリアハイは間違いないのかなと思いますよね。
野村 このままいけば過去を超えますよね。
井端 そうですね。
以上です。