2020年7月28日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日の広島カープvs.中日ドラゴンズ戦で起こったホームクロスプレーについて楽天で監督をしていた田尾安志、元南海阪神の江本孟紀、楽天で監督をしていたデーブ大久保がフリーアナウンサーの山田幸美と共に語っています。
シーン
広島が1点リード 8回表 2死1塁
バッターのビシエドがライト線に長打を打つ。1塁ランナーの大島は長駆ホームインを狙いホーム突入するも、広島の守備がライトからの素晴らしい中継プレーで余裕のタイミングでホームに返球しアウトと判定。リクエストでよく見ると會澤のタッチが微妙に甘くてセーフとなる。コリジョンルールがあるため、そこまで厳しくタッチにいけない中で起こった微妙な判定となった。
クロスプレーを語る
大久保 この試合の終盤にリクエストが覆ったのを田尾さんと一緒に見ましたよね。
田尾 見てましたね。
大久保 これ完全にタイミングがアウトじゃないですか。
田尾 そう。キャッチャーが返球を捕った時にはランナーはホームから2メートルぐらい手前でしたよね。
大久保 江本さんもこのプレーは見ましたか?
江本 見ました。これ以前だったらタイミングで判定は完全にアウトだよね。
大久保 そうですね。
江本 だから野球がこういう事になってくると、セカンドのダブルプレーなんかも全部セーフになるよね(笑)
大久保 そうなりますよね。
江本 だと思うけどねぇ。
大久保 これキャッチャーもコリジョンルールでブロックできないんで、あれ以上に前に行くこともできないですよね。田尾さんはこの辺についてどう思われますか?
田尾 だからねぇ、キャッチャーが一番難しいですね。
大久保 難しいですよね。
田尾 どういう形でタッチするか。これしっかりと研究する必要がありますよね。
大久保 これ會澤はあれ以上、厳しくタッチにはいけないですよね。
田尾 難しいですね。
大久保 これコリジョンがあるからわざわざ進路を空けてるのに追いタッチという判定になる。江本さん、これについてズバっと言ってもらってもいいですか?
江本 こんなにいい返球してね、素晴らしいカットプレー見せてね、ホームで完全なタイミングアウトでアウトにしなかったら野球じゃなくなっちゃう。
大久保 江本さんにそう言ってもらえてスッキリしました。田尾さんはどうですか?
田尾 江本さんが言われたように、今まではダブルプレーなんてセカンドベースを踏まずにポンポンっとタイミングだけでアウトになってましたけど、今はもう全部リクエストでしっかりと見られますからね。
アナ キャッチャーの會澤選手も「少しでも体が走者に当たってしまうとダメだし、前に出ると追いタッチになる」と悔しそうに談話を出されました。
大久保 うん。あれで目一杯だと思います。
以上です。