2020年10月3日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日のvs.読売ジャイアンツ戦で負けしまった阪神タイガース。これで巨人に9年連続負け越しとなってしまった阪神。その両チームの差について元近鉄西武の金村義明がフリーアナウンサーの梅田淳と共に語っています。

 

アナ 阪神が巨人に負けました。これで対巨人に9年連続の負け越し。金村さん、今日の試合で気になったことが2つあるそうですが、まず1つ目をお願いします。

 

金村 9年連続負け越しですよね。2位なんですけど圧倒的な差があるのが守備の差だと思うんです。

 

10月3日の巨人の好守備①
5回裏2アウトで阪神は2点ビハインド
ランナー1塁に近本を置き、バッター北條がセンターフェンス直撃の長打を放つ。1塁ランナーの近本は一挙にホーム生還を狙ったが巨人の見事な中継プレー(丸→坂本→大城)でギリギリでホームタッチアウトとなる。

 

金村 今日の試合も中盤ぐらいまでは競ったゲームだったんですけど、ことごとく好守備を見せるんですよね。この5回裏の北條の長打で普通は近本ホームインですよね。ここで中継プレーが全部ストライク返球なんですよね。

 

アナ うんうん。

 

金村 こういうのは今日のゲームだけじゃなく、直接対決の競ったゲームでは必ずいい守備を見せられる、また守備力の差を見せつけられてるんですよね。

 

10月3日の巨人の好守備②
6回裏2アウトで阪神は5点ビハインド
ランナー1-3塁でバッター梅野はライトにライナーの打球を放つが巨人松原の抜群のスタートによりファインプレーでキャッチされ無得点。

 

金村 6回裏のこれも松原がファンプレーでね。今日はビジターのデーゲームで打球判断が難しいんですけど、1歩目が素晴らしいんですよね。

 

アナ はい。

 

金村 それが積み重なっていくんですよね。数字を見ると巨人は12球団最小の失策数。一方の阪神は12球団最多の失策数。

 

10/3の試合前の失策数
巨人 27(12球団最小)
阪神 63(12球団最小)

 

金村 これ数字に出るエラーで最多なんですけど、数字に出ないエラーを含めると、昨年から言われてる事で直接対決では相当な差があります。9年連続負け越しという大きな差があるんですけど、これはまず守備力の差をドンドン埋めていかないと、チーム力の差はなかなか縮まっていかないですね。

 

 

アナ そうですよね。そして気になったポイントの2つ目をお願いします。

 

金村 はい。今日は開幕戦同様に阪神は絶対に勝たないといけない試合ですよね。

 

アナ そうですね。

 

金村 継投の差ですね。巨人とのタイミングの差ですよね。

 

この日の両チームの継投
阪神は5回裏に2点ビハインドで9番ピッチャーのガンケルに打席が回るが矢野監督の判断はそのまま立たせて続投だった。結果は6回表に3点取られて続投の判断は失敗に終わる。一方の巨人は5点リードの6回裏に無失点投球のピッチャー畠が微妙に悪くなっている事を原監督が察したのか、1アウトランナー1-3塁になった時点で降板させる。その継投は成功し無失点でそのイニングを終える。

 

金村 ガンケルは先発3回目で、それまではずっと中継ぎだったんですよね。ガンケルは素晴らしい投球はしてたんですけど、6回そのまま続投。逆に巨人は6回裏に5点リードで勝ってるのに畠くんを降板させると。今日の畠くんは抜群の真っ直ぐを投げてたんですよね。

 

アナ うんうん。

 

金村 大山がライトフライを打って犠牲フライで2塁ランナーが進み、1アウト1-3塁でバッターボーアの場面で畠くんを大江に代えるんです。そしてボーアは力のないセカンドライナーで2アウト、そして梅野が打ったライトの打球を先ほど言った松原のファインプレーで無失点で継投が成功と。

 

アナ はい。

 

金村 ことごとく原采配が光過ぎるぐらい光ってます。一方のタイガースは5回裏にガンケルを2点ビハインドの状況で打席に立たせてしまった。あの時に「あれ?」って思いました。

 

アナ うんうん。

 

金村 だから目に見えない差っていうのが物凄い大きな差になってますよね。

 

 

以上です。

強いチームと弱いチームの差ですね。
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