2020年10月16日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日のvs.福岡ソフトバンクホークス戦で敗れてしまった東北楽天ゴールデンイーグルス。その中で初回の攻撃で送りバントを使わなかった采配について元横浜の野村弘樹、元巨人の松本匡史、中日で監督をしていた谷繁元信がフリーアナウンサーの柴田阿弥と共に語っています。
アナ 楽天はソフトバンクに敗れました。
野村 谷繁さん、3位の楽天はソフトバンクにはもう負けられない試合でしたが気になったシーンがあると。
谷繁 そうですね。負けられない試合ですよね。そして先発ピッチャーが塩見でソフトバンクに相性がいいと。それを考えると、初回の攻撃ですよね。1回表、先頭打者の小深田が1球目でデッドボールで出塁しました。
野村 はい。
谷繁 ピッチャーが塩見で先に点を取って心理的に相手を上回りたいというのを考えると、2番の鈴木大地は送りバントをしてランナー2塁の形を作るのかなと思ったんですよ。
野村 うんうん。
谷繁 そうしたらバントの構えも何もしないですから、相手も「そのうち動くんだろうな」と思うんですね。そこで追い込まれて、1ボール2ストライクのところで小深田を走らせて、最悪の三振ゲッツー。この攻撃が、1回裏のソフトバンクの攻撃のリズムを作ったんじゃないかなっていう。
2番 鈴木大地 三振ゲッツー
野村 はい。
谷繁 だからここはもったいない攻撃でしたね。
野村 うーん。本来なら鈴木大地なので、ベンチからしたら「何とかしてくれるだろう」というイメージなのか、ちょっと選手任せになってる部分がやっぱりあるんですかねぇ。
谷繁 そうですね。それは普段だったらいいと思うんですよ。
野村 うんうん。
谷繁 でも、シーズン終盤で残り20試合あるかないかぐらいで、今日は特に負けられない試合ですから。だからいつもと違う形を出しても良かったんじゃないかなと感じましたね。
野村 うーん。松本さん、この楽天の初回の攻撃をどう思います?
松本 谷繁さんが言うように、まずは手堅く先取点というところで、送っても良かったのかなと思いましたね。
野村 うーん。
以上です。