2021年11月23日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2021』でこの日の東京ヤクルトスワローズvs.オリックスバファローズの日本シリーズ 第3戦、勝負を分けた7回の攻防について元横浜の高木豊、中日で監督をしていた谷繁元信、楽天で監督をしていたデーブ大久保がフリーアナウンサーの柴田阿弥と共に語っています。
2打席目 空振り三振
3打席目 レフト2塁打
4打席目 レフト2塁打(打点1)
5打席目 敬遠
シリーズ打率.231
アナ 第1戦にサヨナラタイムリーを打った吉田正尚選手がヤクルト田口投手から勝ち越しタイムリーを打ちました。豊さん、どうご覧になりましたか?
高木 もう吉田の頭の中には田口がどういうピッチャーなのかデータは入ってますよね。だからスライダーが来たら振るという、もう自分を信じて振っていくというね。本当にシンプルなバッティングなんですけど、質の高さがありますよね。
アナ うんうん。
高木 まあ田口ってほとんど組み立てにはスライダーを必ず入れてくるピッチャーで、その中でスライダーをしっかりと狙っていけるという、吉田のバッティングの質の高さがタイムリーを生んだのかなと思いますね。
アナ なるほど。谷繁さんはいかがでしょうか?
谷繁 もう2年連続で首位打者ですから打つだろうなって。だから田口が投げたところって間違ってはないんですよ。もうアウトローのいいところに投げてるんですよ。それでバットの先だったんで、これは田口を責めることもできないですし、もう打った吉田がさすがですよ。
アナ ただヤクルトは逃げ切りを許しませんでした。7回裏、サンタナ選手がシリーズ初ヒットとなる逆転ホームランを打ちました。
2打席目 サードゴロ
3打席目 フォアボール
4打席目 右中間ホームラン(打点2)
シリーズ打率.111
シリーズ初ヒットが価千金の逆転2ラン!
アナ 谷繁さん、この打撃はどうでしたか?
谷繁 はい。これね、2ボールになってオリックス吉田凌というピッチャーの特徴として、投球の7割ぐらいがスライダーなんですよね。
アナ はい。
谷繁 それで1点差の終盤というのを考えれば、ほぼインサイドはない。それで来るんだったらアウトコースのストレートかスライダーだと。
アナ なるほど。
谷繁 その中でも確率が高いのはスライダーという事で、これはもうサンタナが待って打ってた。でも、この場面でホームランを打てたサンタナがお見事ですよ。
以上です。