2023年4月2日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でメジャー初登板となったオークランドアスレチックスの藤浪晋太郎のピッチングについて井口資仁がタレントの菊池柚花と共に語っています。
藤浪の試合後のコメント
藤浪 (2回まで)真っ直ぐで押せていたのがちょっと考え過ぎて変化球中心になってしまったので、もうちょっと落ち着いて真っ直ぐで押せば良かったのかなと思います。まずはメジャーのマウンドに立てたことは光栄に思いますし、そして立つだけではダメなので、悔しいデビューになったので次回以降は取り返したいです。
藤浪を語る
2.1回 被安打5 奪三振4 四球3 失点8
防御率30.86
3回途中に大炎上
アナ 藤浪投手は厳しいメジャーデビューになりましたね。
井口 そうですね。いきなりメジャーの洗礼を受けたという感じになりましたね。
アナ はい。
井口 それでも私はそこまで悪いとは思わなかったです。
アナ なるほど。今日の藤浪投手のポイントをお願いします。
井口 はい。『まとめようとしない!』ということですね。今日のデビュー戦で良いところと悪いところが明確になったと思います。小さくまとめようとせずに、自分の力をいかに発揮するか。その中で課題と収穫があった登板だったと思います。
アナ では良かったところをお願いします。
井口 1回2回に「これぞ藤浪」という持ち味を発揮できていたと思いますね。まずはしっかりとスプリットを投げれたと思います。狙い通りのコントロールでトラウト選手を三振、そして大谷選手を内野ゴロ、そしてレンドーン選手にはキレのあるフォーシームで凡打に打ち取りました。レンドーン選手を打ち取ったのは逆球でしたけど、これも持ち味ですからね。
アナ はい。
井口 そしてもう1つ良かったのはスライダーです。しっかりとコースを狙って投げれたと思います。これが出来ればメジャーのバッターも抑えられると思いますし、まずはこれが大きな収穫の一つだったと思いますね。
アナ なるほど。持ち味を十分に出せた1回2回だったと。それに対して3回以降は大きく崩れてしまいました。この辺の要因はどういうところにあると思われますか?
井口 フォアボールですね。3回の先頭打者にフォアボールを出し、そこからリズムを崩してしまいましたね。そして「フォアボールを出さないように・・・」という気持ちになってしまって、ドンドン甘くなってくるんですよね。そういったところで1回2回に見られた思い切ったものが見られなくなりました。
アナ はい。
井口 そつなく無難にまとめようとしていたのが見て取れましたね。
アナ どんどんストライクゾーンに集まっていって、球威も無くなってしまったのかなって見えました。
井口 藤浪投手の良さはいい意味で荒れるボールなので、フォアボールを恐れずにガンガン投げていくスタイルなんですよね。
アナ はい。
井口 精神的に守りに入ると良さは出ないと思います。まとめようとせずに自分を信じて、自分を出し切って勝負していく。1回2回はそれが出来ていたんで、その感覚を大事にしてほしいと思いますね。
以上です。
フォアボールを恐れるな。