2018年5月16日に毎日放送で放送された「戦え!スポーツ内閣」で2018年4月30日にNPB復帰後初勝利をあげた中日ドラゴンズの松坂大輔にタレントの武井壮がインタビューをしています。

 

【握手をしてインタビューが始まる】

武井 2月に沖縄でお会いした時(2018年2月にもこの番組で武井は松坂に取材をしていた)に仰っていた今年の目標『まず1勝』というのをクリアしました。おめでとうございます。

 

松坂 ありがとうございます。

 

武井 勝利の味はいかがでしたか?

 

松坂 あまりにも間が空き過ぎていて。(日本球界では2006年9月19日の西武vsSB以来の勝利、メジャーでは2014年6月10日のロッキーズvsメッツ以来)

 

武井 はい。

 

松坂 何か不思議な感覚です。初めてではないんですけど。久しぶりにお立ち台に立たせてもらって球場に残ってくれたファンの反応でスゴく実感が湧きましたね。

 

武井 押し寄せてきたんですね。

 

松坂 はい。

 

武井 ただ、やっぱり今シーズンに入って日に日にドンドン腕の振りも良くなってきて球速もMAXで147キロ出ましたし。

 

松坂 はい。まあ、シーズンが始まるまでに戦える準備はするつもりでやってきたんですけど、僕は100%の状態で開幕を迎えようとはしていなかったので、残りの20%なのか30%なのかはシーズンで戦いながら上げていきたいというのがあったので、それが徐々に形になりつつある。

 

武井 また150キロいきそうですもんね?そろそろ。

 

松坂 どうですかねぇ。

 

武井 いや、俺はいくんじゃないかと思って。18歳ぐらいのスピードに徐々に近づいているんじゃないかと。

 

松坂 いやぁ~(苦笑) 今までは故障をして痛くない投げ方を常に探していたので、僕がやりたいフォームではなかった。

 

武井 なるほど。

 

松坂 それが肩の痛みが無くなってきたことで段々と自分が思うように体を使えるようになってきた。

 

武井 なるほど。

 

 

【ここから12年ぶりの勝利をあげた横浜戦について】

松坂 もちろん僕も勝てていなかったんですけど、チームも連敗中だったので止めるのは自分しかいないと思っていましたね。

 

武井 ほー。横浜戦で投げてみて投球の内容はどうでしたか?

 

松坂 試合前にブルペンを見ていたらコーチや選手は「今日、この人大丈夫かな?」って多分(笑)

 

武井 そうなんですか。

 

 

松坂 そう思うぐらいに球は暴れているし。

 

武井 確かに四死球は多かったんですよね。(4月30日DeNA戦 四球7、死球1)

 

松坂 はい。コーチは心配で仕方なかったと思うんですけど。

 

武井 そうなんですか(笑)

 

松坂 そういうのは僕はある意味、『自分らしい』というか。

 

武井 はい。

 

松坂 まあ、試合に入ったら落ち着くんじゃないかなと思ったんですけど。

 

 

【横浜高校の後輩・筒香との対決を映像を見ながら】

1打席目

武井 (1球目はインコースのストレートは)どうですか、今のは?

 

松坂 いや、もうゴウが出て来た瞬間から腕を振ってますね。力んでいるのが分かる。

 

武井 (2球目は外にチェンジアップでレフトフライ)これはチェンジアップ。今のはいいですね。

 

松坂 はい。少し浮いていますけど高さがもうちょっと低かったらいいですけどね。

 

 

2打席目

武井 第2打席は四球なんですけど、この時は何を考えていたんですか?

 

松坂 いやぁ・・・もう三振を取りたい。

 

武井 いいですね。なんかいいですね。(1球目のインサイドの球をファウル)今のはなんですか?

 

松坂 カットボールです。

 

武井 (2球目は外への真っ直ぐを見逃して)今の2球目はOKですか?

 

松坂 そうですね。

 

武井 外の外し気味の。

 

松坂 (3球目の真ん中高めのストレートをファウル)これは危なかったですね。

 

武井 危なかった。

 

松坂 はい。ストレートを強振してきて、タイミングは合っていたんですよね。

 

武井 はい。

 

松坂 バックネットにファウルボールが飛んで行ったんですけど、もう危ねぇってなって(笑)

 

武井 はいはい(笑)

 

松坂 あぶねぇと思ったんですけど。

 

武井 ほんの数センチバットが上だったらですよね。

 

松坂 危なかったです。本当に。僕自身は昔のようなボールを投げていないんですけど、以前に日本にいた時の中村ノリさんだったり、松中さんだったりっていうバッターと勝負している頃をフッと思い出すというか。

 

武井 うわぁ、いいですね。フルスイングと直球で。

 

松坂 危ないなあと思ったんですけど、そこでワクワクする感じっていうのが久しぶりだな、なんかイイなって試合中に思っていました。

 

武井 うわぁ、すげえ野球を楽しんでますね。

 

松坂 この試合の後に東尾さんから電話があって。

 

武井 そうなんですか。何て言っていたんですか?

 

 

松坂 「お前は力投派に戻りたいのか技巧派になるのか、どっちなんだ?」って(笑)

 

武井 ちょうど間みたいな感じですよね(笑)

 

松坂 多分、東尾さんもDeNA戦を見て昔の僕を思い出したんじゃないですかね。多分。

 

武井 感じてくれたんでしょうね。居ても立っても居られずにそんなことを言いながらも嬉しくって言ったんでしょうね。

 

松坂 はい。まあ、喜んでもらったんですけど。

 

武井 あぁ、そうなんですか。すげえいい話ですね。なんか往年の西武ライオンズファンの私からするとヨダレの出そうな。(※武井はかつて年間40試合、西武球場で観戦していた)

 

松坂 ハハハ(笑)

 

武井 テリーとスティーブの出待ちをしていた僕にとってはヨダレの出る話ですよ。

 

松坂 ハハハ(笑)

 

 

【ここから甲子園について語る松坂】

武井 大阪でやっている番組なんで阪神戦で松坂投手を見たいなと。

 

松坂 はい。

 

武井 甲子園のマウンドをまた松坂投手が踏んでくれることを僕らは楽しみにしていますけども。

 

松坂 はい。(前に投げたのは)多分、2006年だったと思うんですけど。

 

武井 12年。

 

松坂 甲子園で勝っていると思います。ホームランも打って。

 

2006年6月9日@甲子園

阪神1-10西武

この日の松坂は14奪三振で1失点の完投勝利でホームランも打った

 

 

武井 甲子園は特別ですか?

 

松坂 やっぱり甲子園は特別ですね。毎回行くたびに思い出しますね。あの期間というのは僕の人生を大きく変えた時間だと思うんで。

 

武井 もう一度、是非甲子園で。

 

松井 はい。また投げて打席に立って。

 

 

【ここでスタジオゲストのピエール瀧から松坂に質問】

武井 松坂さんに聞きたいことがあるということで、代わりにお聞きしますが。

 

松坂 はい。

 

武井 『高校時代が1番速かったという声もありますが、ご自身の実感は?』っていうね。

 

松坂 あー・・・僕的にはプロに入ってからの方が速かったと思いますね。

 

武井 何戦ですか?

 

松坂 (2003年5月11日で当時松坂22歳の)ロッテ戦・・・で、9回にその日のMAXが出る。最後のバッターでも155、156キロが出るっていうのがあったんですけど、感覚的には、これ延長に入っても全然いけるなあという余力を残しながら。

 

武井 いけてる感じだった。

 

松坂 そうですね。

 

武井 試合を通してずっと強い力が出せる状態だった?

 

松坂 そうですね。

 

武井 あと、『上地雄輔はどんなキャッチャーだった?』っていう質問がありますけど。

 

松坂 えー、大したことなかった・・・。

 

武井 (爆笑)

 

松坂 っていう流れかなと思ったんですけど(笑) でも、上地さんはスゴく気遣いのできるキャッチャーだったと思う。キャッチャー向きの人だったと思いますね。性格的にも。

 

武井 あーそうですか。

 

松坂 上地さんは「怪我をしなかったらプロに行けてた」ってよく言っているんですけど。

 

武井 はい。

 

松坂 まあ、それはなかったと思います(笑)

 

武井 (爆笑)

 

松坂 普通にいいキャッチャーだったとは思います。

 

武井 まあ、高校レベルということでよろしいんですかね?

 

松坂 そうまでは言っていないんですけど(笑)

 

 

以上です。

筒香との対決の話は面白いですね。

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