2018年6月24日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のミルウォーキーブルワーズ戦で7回途中まで2失点の好投で8勝目をあげたセントルイスカージナルスのマイコラスの投球をメジャーで活躍した高橋尚成がフリーアナウンサーの上田まりえと共に分析しています。
【この日のマイコラスの投球内容】
6回2/3、97球、被安打3、奪三振5、与四死球3、失点2
今季8勝2敗 防御率2.69 (6/24の試合終了時点)
アナ 髭を剃ってサッパリとしたマイコラス投手。素晴らしいピッチングでした。(※前まではチョビヒゲのようなものを生やしていましたがこの日はサッパリと剃っていました)
高橋 そうですね。今シーズンのメジャーでのピッチングを見ていると巨人での経験が本当に生きていると感じるんですよね。まず2回のこのシーンをご覧ください。
【映像を見ながら解説】
高橋 ノーアウトから先頭打者を出した後の場面でピッチャーがバントをしてくるケースなんですけど、しっかりとバントをしてきたところをちょっとピッチャー前に強くは転がってきているんですけど、上手く処理をして2塁でフォースアウトしたので上手くフィールディングも出来たと思います。
アナ はい。
高橋 これは簡単なプレーではないんですよね。そういう面ではこういうところも日本で鍛えられたのかなと思いますし、次の打者にはキッチリとコースを突いてダブルプレーにするというところも丁寧なピッチングでゲームを作っていたと感じますね。
アナ 本当に落ち着いている感じですよね。
高橋 そうですね。フィールディングとかクイックだったりは日本に来ると凄く細かくやるんですよね。そういうところをしっかりと出来ているからこそ今の位置にいるのかなと思いますね。
アナ はい。そのマイコラス投手のピッチングですが、強打者がブルワーズには揃っていますから、それに対して3安打というのは凄いですよね。
高橋 凄かったですね。フォーシームもキレがありましたし、コントロールもしっかりとできていましたし、マイコラスの特徴でもあるカーブも低めに投げることができて打ち取っていましたし、自分の思った通りのピッチングができていたと思いますね。横滑りのスライダーもいいですし、何を投げても決まっていましたね。
アナ はい。
高橋 フォームもタイミングが少し取りづらいフォームなんですよね。足が付いてから少し手が遅れて出てくるので。
アナ リリースが遅れてくるんですね。
高橋 そうですね。そういう面ではしっかりとしたピッチングができていたのかなと思いますよね。
アナ その丁寧なピッチングということで球種の割合をまとめております。
【この日のマイコラスの投球数97球】
スライダー25球
カーブ24球
ツーシーム22球
フォーシーム21球
チェンジアップ5球
アナ スライダー、カーブ、ツーシーム、フォーシームとほぼ同じ球数で投げているんですよね。
高橋 そうですね。全てがカウント球でもあり、全てが勝負球でもあるということが言えると思うんですよね。このバランスを見るとコントロールがしっかりと出来ていますし、受けるモリーナもリードをしっかりと出来るぐらいのコントロールの良さがあるので、こういうところも巨人で培ったものなのかなという感じがしますね。
アナ 今シーズンも巨人にいたら、もしかしたら色々と違っていたんじゃないかなと思うぐらいの活躍ですよね(笑)
高橋 (少し渋い表情で)そうですよね。巨人にいてくれればもしかしたら・・・今頃、巨人も苦しむことがなかったのかなという感じがしますけど(笑)
アナ フフフ(笑)
高橋 マイコラスがこうやって日本で経験したことをまたアメリカで結果を出してくれる事によって次にまた日本で結果を出した外国人がメジャーに戻ってプレーをするという可能性もありますから、是非頑張ってもらいたいと思いますね。
アナ そうですね。次回の登板も楽しみです
以上です。
巨人で色々と叩き込まれての今のマイコラスがあるのは間違いないですよね。あの毎日大歓声の中でプレーしたという経験も生きていると思いますね。