2018年10月21日にテレビ東京で放送された「SPORTSウォッチャー」で広島カープの新井貴浩とお笑い芸人の又吉直樹が対談をしています。

 

最初の挨拶

又吉 よろしくお願いします。

 

新井 お願いします。

 

又吉 すいません。練習終わりに。

 

新井 いえいえ。

 

又吉 新井さん、こういう物をお借りしたんですけど。これスゴいTシャツですよね。(※悔しそうな表情の新井と共に1693三振、242併殺、175併殺と書かれたTシャツ)

 

新井 はい。

 

又吉 これはチームメイトの皆さんが新井さんのために作った。

 

新井 そうですね。「新井さんはこれを着てやってください」と。

 

又吉 ハハハ(笑) 1693三振。現役最多。

 

新井 はい。

 

又吉 でもこの数になるということはそれだけ長い間、試合に出続けているということですもんね。現役を続けないと無理ですもんね。

 

新井 まあ、そうですけどねぇ。今考えるとこれだけ悔しい思いをしているということなんで。

 

又吉 そうかぁ。芸人で言ったら1693スベりみたいな。

 

新井 そうですね(笑) もともと根明(ネアカ)と言いますか、楽しいことが大好きなんで、それで周りが湧いたりだとか、笑いが起きたりだとか、楽しい雰囲気になるんだったら僕もそれは好きなんで。

 

又吉 愛されているんだなというのがスゴく伝わってきますね。

 

新井 ハハ(笑)

 

 

壮絶な下積み時代

又吉 大学時代、ホームラン2本しか打ってないんですよね。

 

新井 はい。

 

又吉 学生時代は決してエリートだったわけではないんですね。

 

新井 いや、エリートどころかレギュラーになったのは4年生になってからですし、一緒にやっていた子たちは、僕がプロに行くことになった時に『どうして新井がプロ行けるだ?』と思ったと思いますね。

 

又吉 あっ、周りの皆さんがですか?

 

新井 それぐらい下手糞だったんで。まあ、当時のカープというのはスゴく練習が厳しかったので。

 

又吉 へぇ。

 

新井 もうその日、その日の練習を何とか乗り越えていこうという感じだったので本当にしんどかったですね。

 

又吉 そうですか。

 

新井 もうベッドに入って目をつぶったら、パッと朝が来て。それで朝が来たら憂鬱になるんですよね。また始まると思って。

 

又吉 僕も高校までサッカーをやっていたんで、レベルが違いますけどその気持ちは分かります。朝になって憂鬱になっているのは感じたことがあるんで。

 

新井 そうですよね。夜も寝たくなくないですか?

 

又吉 寝たら朝が来る・・・っていう。

 

新井 そう。ハハハ(笑) もうクビになる前に1回、1軍に上がりたいとかそういう風に思っていましたね。

 

又吉 へぇ。

 

 

常勝広島について

又吉 リーグ3連覇ですもんね。

 

新井 そうですね。

 

又吉 こういう時代が来るというのは想像していましたか?

 

新井 いやぁ、想像は・・・すいません。してないです(笑)

 

 

 

 

引退について

又吉 今季限りで引退を宣言されましたけど、正直まだやれるんじゃないかと思ったりもするんですけど。

 

新井 まあ、例えばもう1年現役をするってなったときに、自分にとっては『あと』1年になるんですけど、その1年って若い子からしたら、もう本当にプロ野球は厳しいですから、もう『この』1年なんですよね。もしかしたら『最後』の1年だと思って臨む若い選手もいるかもしれないですし。

 

又吉 はい。

 

新井 やっぱりそういうことを考えたら、今年がいいんじゃないのかなと周りの状況も見て考えました。

 

又吉 なるほど。

 

新井 レギュラーで出ている選手のほとんどが『打つ』『守る』『走る』全てにおいて高いレベルにあるので。誰かが怪我をしてもそこに入ってくる選手がまた変わらないぐらいの力の選手が多いので。まあ、野間とかが今年出てきましたし、そういう選手が力を付けてきているのが嬉しかったですし、むしろ『お前たち頑張れよ』と思っていたんで。

 

又吉 へぇ。

 

 

日本シリーズに向けて

又吉 あえてやり残したことを挙げるなら何かあります?

 

新井 うーん。やっぱり最後は日本一になりたいですね。

 

又吉 日本一。

 

新井 はい。最後の最後なんで、何とか日本一になりたいですし、またファンの方に最後ね、喜んでもらえたらいいなと思っています。

 

 

以上です。

最後に日本一になって締めくくりたいでしょう。

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