2018年5月1日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」でこの日のヤクルトvs中日との一戦で9回裏2アウトの守備陣形について元横浜の高木豊、元中日の立浪和義、元ロッテの里崎智也がフリーアナウンサーの堤友香と共に語っています。
【議論になる問題の場面】
ヤクルト5点、中日6点で1点差
9回裏、中日のピッチャーは抑えの田島
ヤクルトは2アウトランナー2塁
バッター山田哲人で中日は申告敬遠をしてサヨナラのランナーを出し
二死1-2塁の場面でバッターは青木
中日はサヨナラのピンチにも関わらず外野の守備隊形が前進守備を選択する
最終的には最後のバッター青木が内野ゴロで試合終了
高木 ちょっと考え方について。お二人(立浪と里崎)がどう考えるのか。守備位置だとか申告敬遠がありましたけど、どう考えるか、立浪さん。
立浪 はい。
高木 二死2塁でバッターに山田を迎えて申告敬遠をしますね。これは勝ち越しのランナー、サヨナラのランナーになるんですけど。
立浪 それでいて外野手の守備が前に出ているんですよね。
高木 前に来るんですよね。
立浪 まあ、普通であれば1塁ランナーを返したくないから後ろに下がるんですけども、もしこういう守備隊形を取るんであれば、山田選手と勝負。それなら前進守備でもいいですからね。まあ、そこからどうなるか分からないですけども、思い切ったシフトを中日のベンチは選択しましたよね。
高木 そうですね。
立浪 間を抜かれなかったから良かったんですけど(最後は内野ゴロで試合終了)、抜かれた時はそれを言われますよね。
高木 そうですよね。里崎さん、やっぱり守護神が出ているということで中日ベンチは割り切ったんですかね?
里崎 まあ、それもあると思います。青木には長打がないと。
高木 うん。
里崎 割り切ったのかもしれないですけど、僕はそもそも敬遠するのが好きじゃないですよ。
高木 なるほどね。
里崎 そもそもプライドというか、守護神なんだから相手が山田哲人だろうが誰だろうが、しっかりと抑えるのが守護神であると思うので。
高木 うん。
里崎 まあ、長いペナントを考えれば、まだ序盤ということもあるし、僕は勝負しても良かったんじゃないかなと思いますし、あそこで山田哲人を歩かせるんだったら立浪さんが言われたように外野手は後ろでも良かったんじゃないかなと思いますね。
高木 俺もあの場面では外野は後ろで、最低でも同点というのをまず作っておかないと。
立浪 ヤクルトは裏の攻撃ですしね。
高木 まあ、色んな考え方があるでしょ。(横のアナウンサーに問い掛ける)
アナ そうですよね。ありますよね。はい。
高木 そういう見方をお子さんたちが知ると面白いと思いますね。
以上です。
この場面はセオリーでは外野は後ろに下がりますよね。中日ベンチはサヨナラ覚悟で玉砕的な考えだったのでしょうか。高木豊の最後の言葉はゴールデンウィークでこどもの日もあるし色々と考えているのかもしれませんね。