2018年8月8日にBSスカパーで放送された「水曜日のニュース・ロバートソン」で元プロ野球横浜DeNAベイスターズの初代代表取締役社長だった池田純がジャーナリストのモーリー・ロバートソンとタレントのプチ鹿島と共に語っています。
組織改革編はこちら
【池田元社長が具体的に行った主な取り組み】
アクティブサラリーマン&女性をターゲットに
横浜スタジアムを友好的TOBで買収
社員全員と面談
とにかく話題になる仕掛けを連発
クラフトビール販売
球場外にビアガーデン
このページでは以下のトピックを紹介します。
『とにかく話題になる仕掛けを連発』
『クラフトビール販売』
話題になる仕掛け
モーリー そして、更にやってきた取り組みが『とにかく話題になる仕掛けを連発』されたと書いてあるんですけど。
池田 はい。
モーリー 例えば、どこからスタートしたんですか?
池田 例えば、もう最初の野球の素人だったので、もうニュースになればいいやと思って。全部、返金しますみたいなの。
鹿島 あった。そういうチケットあった。試合がつまんなかったらみたいなやつですよね?
池田 試合がつまんなければとは言わなかったんですけど。
鹿島 負けたらでしたっけ?何かそういうのですよね。
池田 はい。それで、まさか返金に来ないと思ったんですよね。一応、3時間半で普段5000円ぐらいのものを見てもらって、そうしたら長蛇の列で返金に並ばれて。
鹿島 でも、それが話題になってとか。
池田 はい。すごい叩かれましたもん。
鹿島 ですよね。
池田 はい。「だから素人はダメなんだ」って。
鹿島 あと、ビールが安い日というのをそもそも作ったのも、確か池田さんの時ですよね?
池田 そうですね。チケット代金を19時30分からは値段下げたりとか、ビール半額にしたりとか、色んなことをやってみて。
鹿島 うん。
池田 とりあえず話題作りにやってみて、何か面白そうだなとなったら、野球を好きじゃない人も情報が届いて来だすじゃないですか。だから、どんだけど盛り上がってるな、楽しそうだな、というのを作るのが最初でしたね。
クラフトビールの販売
モーリー ビールの話だと、クラフトビールを販売された時もやっぱり地元のビールだったりするんですよね。
池田 そうですね。地元と、あとは日本中のクラフトビールを自分で飲んで。
鹿島 そうですか。
池田 はい。アメリカとかにも行って。だから、最初に思ったのが、野球ってビールじゃないですか。
モーリー はい。
池田 変な話、外でも飲めるビールがちょっと量が少なくって。
鹿島 ちょっとお値段が割高だったりですよね。
池田 500円のものが球場内だと800円とかだったり。それで、自分たちのビールを何で作らないんだろうなと思って。
鹿島 そうか。
池田 そうしたら、今までのビール会社さんとのお付き合いだとかが色々あって。
モーリー あっ、お付き合い・・・。
鹿島 まあ、あるんでしょうねぇ。
池田 うん。
モーリー でも、それってどのCTスキャンの断面を見ても、日本社会や経済界に蔓延っている動かなくなっちゃったもんですよね。
鹿島 象徴。
池田 そうですよね。今ある構造、既得権益とまでは言わないんですけど、既存のものから考えると何も見えなくなるじゃないですか。
鹿島 うん。
池田 それで、僕らがやりたかったことは「ビールを作りたい!」というところから始まったんで、ビールをつくるために今までのビール会社さんともいい関係をどうやって作っていけばいいかなと。ビールを作ることがゴールだったので。
モーリー うん。
池田 既存のものを守るのがゴールじゃなかったので、だからビールを作ったという。そうしたら、今は色んな球団がビールを自分たちで作るようになっていて、真似するの早いなあって。
鹿島 なるほど。じゃあ、早くやれって話ですよね。
モーリー 上手くいったとなると、みんながサーっとそっちに行くわけじゃないですか。
鹿島 うん。
モーリー 何で他の人たちは自分がちょっと頭出してやるっていう考えが起こらないのか。何なんですか、これは?ちょっとした小さなリスクを恐れているわけ?あっちこっちの球団はあんな大きな資本なのに。
池田 そうですね。やっぱり、叩かれたくないし、今までのお付き合いがあるところから、それをないがしろにしてそんなことをやるのかっていうのを言われたくないでしょうし。あとは、意外とシャットアウトしていて、自分たちでビールを作れば儲かるなんて分かるじゃないですか。
モーリー はい。
池田 けど、考えないようにしているんでしょうね。
ここから最後までジャーナリストによるありがたいお説教が始まります
モーリー あっ、自分から考えないようにしている。
池田 はい。
鹿島 あと、野球というのは特殊で、お客さんは入っていたんですよ。しかも、テレビとかの放映権があった時代は。
モーリー うん。
鹿島 何も努力しなくてもお客さんが来なくても放映権で儲かってましたもんね。
池田 そうですね。
モーリー でもね、ちょっと振り返ると、ちょっと引いて見てみると、放映権とか何もしないでお金が入ってくるという、テレビの黄金時代があったんですけども、それはある程度の人口規模と国が経済成長していたということ、中国が台頭していないとか、環境があまりにも違う中で最適化されてしまったガラパゴス現象でしょ?
鹿島 うん。
モーリー ところが、ガラパゴス諸島の環境が変わったら、そこにいる種は絶滅しちゃうわけじゃないですか。
鹿島 そう。皮肉なことに放映権で人気があった巨人だ、阪神だ、親会社が新聞の中日とか、昔で言う盟主よりは、今のパ・リーグの新興球団とかDeNAとかはお客さんにサービスしているところ方が成績も良くなったり人気も良くなったりでめちゃくちゃ結果が如実に表れているわけですよ。
モーリー でも、池田さんが新たな改革で突破するまで、他の球団はジーっと見ていただけというのは、そこは私にとって衝撃なんですよ。
鹿島 うん。
モーリー それが別の業界だと、ITだとグーグルやフェイスブックにほぼ植民地状態されて(笑)
鹿島 うん。
モーリー フェイスブックのモットーが『早く動いて、早く壊せ』なんですよ。だから、何なの。この逆行した流れ。
鹿島 だから、野球はメジャーという名のガラパゴスだったんです。
モーリー はぁ~。
鹿島 だから、池田さんが中に入って色々とやってくれたのは本当に良かったと思いますね。
モーリー なるほどねぇ。
具体策その1
『アクティブサラリーマン&女性をターゲットに』
『横浜スタジアムを友好的TOBで買収』
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