2019年3月18日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』でなかなか光が見えてこない阪神タイガースの藤浪晋太郎について元横浜の高木豊、同じく野村弘樹、元ヤクルト広島の苫篠賢治とフリーアナウンサーの堤友香が様々なことを語っています。
2019年のオープン戦の藤浪の成績
10回、被安打6、四死球10、奪三振4、失点4、防御率2.70
アナ 阪神の藤浪投手が3月12日の試合で大乱調のピッチング。試合後に自ら2軍再調整を申し出ました。
高木 野村さん、志願して2軍に行ったという。3月12日の試合はノーヒットピッチングでした。どうですか?
野村 藤浪は去年も苦しみましたよね。一昨年もそうなんですけど、僕はこれについては必ず良くなると思うんですよ。ただ時間がかかり過ぎてますよね。
高木 例えばどこをどうすれば良くなると思う?
野村 色々と精神的なもんだとか言われてますけど、僕は間違いなく技術だと思うんですよ。
高木 藤浪も精神面が原因と言われるのがイヤみたい。
野村 でしょうね。
高木 やっぱり技術だと思ってるらしいんですよ。
野村 はい。
高木 じゃあ、技術ってどこが問題なの?
野村 どこなのって言われると「ここです」とはなかなか言えませんけど。
高木 うん。
野村 僕は技術からきてる不調だと思うんですよね。3年目まではあれだけ活躍してた訳ですから、どこでどう歯車が狂ったのかっていうのを追っていって、今は何をやってるのか僕はちょっと分かりませんけど、本人は非常に悔しい思いをしてるはずですよ。自ら2軍を志願したのはよっぽどですよ。
高木 そうだね。苫篠さんは自分がバッティングしている映像があるとするじゃない。(※ここから話が逸れているような話題になりますが逸れてません)
苫篠 はい。
高木 それで自分のイメージと映像が違ったとするじゃない。
苫篠 はい。
高木 自分の感覚と映像のどっちを信じる?
苫篠 映像。
高木 映像を信じる。
苫篠 はい。自分の感覚って狂っていても分からないもんなんで、やっぱりしっかりと映像を見て「確かにな」となるので映像を信じます。
高木 うん。野村さんはどっち?
野村 僕は感覚ですね。
高木 俺も感覚だったんだよ。
野村 僕は自分が投げてる姿が大嫌いだったんですよ。人のばっかり見てた。
高木 カッコ悪いから?
野村 はい。
高木 まあ俺も感覚を信じるんだよね。
野村 はい。自分の調子が悪い時に、自分の良い時の映像を見ても全然イメージが湧かないんですよ。だから人のを見るんですよね。人の見て「こうだ、ああだ」となるんですよね。
高木 なるほど。何を言いたかったかと言うと、藤浪は自分の頭で描いている映像を自分で描けているのかなっていうのが不安なのよ。
野村 なるほど。だから自分の頭と体が一致してないということですね。
高木 そう。
苫篠 僕が思うには、ゴルフに例えたら、体は回してるんですけど手が全然出てこなかったら、スライスをする。逆に手が早いとフックをするじゃないですか。
高木 うん。
苫篠 その体が回ってくる時の上と下のバランスですよね。藤浪の場合は腕が出てくるのが早かったり遅かったりで、早かったらひっかけて、遅かったら抜けたりと。
高木 うん。
苫篠 僕はゴルフのように腕の振りが狂ってしまうと右に抜けたり、左にひっかけたりするタイミングと似てるんじゃないかなと思うんですよね。それでスゴく腕が長いじゃないですか。
高木 はい。
苫篠 それで体もねじるという動作が生まれてから、それを戻してこなきゃいけない時に振り下ろす腕のタイミングが合って上手く前に出てくるか、それとも遅れ過ぎて抜けてしまうかというね。
高木 はい。
苫篠 もうそこだけだと思うんですよね。
野村 要するに手先に感覚を持ちすぎてんじゃないかと思うんですよね。
高木 うーん。
野村 僕は手先の感覚に頼り過ぎてるんじゃないかと思います。あとは色々と投げ方もあると思うんですけど。
高木 でも手先の感覚を無くしたら投げられないよね。
野村 手先の感覚は最後の最後じゃないですか。
高木 うーん。
野村 それをモーションの中で早いタイミングのうちから頼り過ぎているのかなと感じますね。
高木 なるほどね。まあ、みんな待ってるからね。
苫篠 本当にそうです。
高木 頑張ってください。
以上です。
色んな見方があります。藤浪も色々試してるとは思いますが。