2019年5月14日のBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.オークランドアスレティックス戦で6回3失点、勝ち負けつかずのシアトルマリナーズの菊池雄星について黒木知宏がフリーアナウンサーの山本萩子と共に解説しています。
この日の菊池の投球内容
6回93球 被安打5 奪三振2 与四球2 失点3
今季2勝1敗 防御率3.64(5/14の試合終了時点)
菊池の試合後のコメント
菊池 失投というのは必ず試合の中ではあるものですから。それをことごとくホームランにされてしまったなと思います。ただ勝ってこうやって反省できるのはスゴくいいことだと思います。点の取られ方は反省しつつ、次に繋がるゲームができたと思います。
黒木の解説
アナ マリナーズはサヨナラ勝ちでしたが、菊地投手7回途中3失点でした。
黒木 勝って反省できるのはいいことだと思いますね。
アナ 結果的にソロホームラン3本ということで。デービス選手から打たれたホームランの投球はいいところを攻めてましたよね。
黒木 現地の実況は失投だと言いましたけど、見た感じはそうは見えなかったんですよね。
アナ はい。
黒木 いいコースにも投げていました。ただ、そこまでの伏線があったんですよね。
アナ はい。ではまず1打席目です。
黒木 1打席目は初球にインコースのスライダーを投げたんですけど、これセンターライナーです。この時のデービスの打ち方を見ると、少し調子が良くなさそうに見えますね。
アナ はい。そして2打席目ですね。
黒木 2打席目は3ボール1ストライクというカウントから、5球連続でスライダーを投げました。そこでしっかりと三振を取れたので、ここでバッテリーからすと今日のデービスはスライダーで抑えられると考えたと思います。
アナ なるほど。
黒木 2打席目は10球のうち7球がスライダーで、インコースやや甘めに投げてるボールありました。これをデービスが上手くアジャストできてないというのが見えたんですよね。実際のところ、デービス選手はがこのコース得意がなんですけど、得意なボールをなかなか仕留められないので、今日はこのボールで抑えられると考えたと思います。
アナ なるほど。このように第2打席まではうまく抑えられたということですが、では何故3打席目で打たれたんでしょうか?
黒木 これはスライダーを続けたことが原因です。初球にカーブを投げてストライク、その後に緩いカーブから速いストレートで詰まらせました。この時のデービスの表情は本当に調子が悪そうなんですよね。
アナ はい。
黒木 そして次に投げたスライダーも全くタイミングが合っていない。そして次に選択したスライダーをホームランにされてしまう。これは甘めに入ったと言われていたんですけど、デービス選手は調子が悪い中でもこのコースには手が出てしまうんですよね。そしてそのスライダーにタイミングが合ってしまったホームランなんですよ。
アナ なるほど。
黒木 菊地投手はマウンド上でガックリしていましたけど、何とも言えないですね。
アナ そうですよねぇ。
黒木 まあ2打席目まではスライダーにタイミングが合わなかったんですけど、3打席目になって合ってしまった。ただ、2打席目までにインコースの速い真っ直ぐとかを投げていればスライダー狙いというのもなかったかもしれませんよね。その辺で菊地投手は後悔していると思うので、次はこれを糧にして登板してもらいたいと思いますね。
アナ 次回登板に期待しましょう。
以上です。