2019年6月20日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』でこの日の阪神タイガースvs.東北楽天ゴールデンイーグルスの8回裏1点ビハインド、無死1-3塁の場面で近本の打った打球で何故3塁ランナーの木浪はスタートを切らなかったのかについて元広島の達川光男、元日ハム阪神の片岡篤史、楽天で監督をしていたデーブ大久保がタレントの稲村亜美と共に語っています。
シーン
8回裏、阪神が1点ビハインド
無死1-3塁
バッター近本が打った打球は高く跳ねたサードゴロ。この打球で3塁ランナーの木浪はスタートを切らなかった。矢野監督はベンチで呆れた表情を見せ、懲罰交代で代走を送る事となった。
デーブ、片岡、達川が語る
稲村 阪神は終盤のチャンスが生かすことができず楽天に敗れました。
大久保 片岡さん、木浪の走塁について。片岡さんは去年までコーチをやっていましたけど、3塁ランナーへのサインは何があったんですか?
片岡 まあ基本的にギャンブルスタートと言われる当たりゴー、あとは普通のゴロゴー、そして抜けてから走るというもの。
大久保 はい。
片岡 それと今日のような高いバウンドのときに自分の判断でゴーというやつですね。
大久保 うーん。達川さん、ソフトバンクではどうですか?
達川 その通りですね。
大久保 同じですか。
達川 片岡さんが言った3つのパターンと、何があるか分からないんで、このプレーのような高く跳ねた打球の場合は臨機応変に帰って来なさいと。
大久保 なるほど。
達川 こういうことが何回かあったんですよ。それでそういう風にしましたね。ソフトバンクのランナーは全てのパターンに対応できますね。
大久保 はい。僕からすると、ランナーの動きを見たらこれは「抜けてから」というサインなんですよ。
片岡 そうでしょうね。
大久保 ということは、「抜けてから」というサインを出した以上はサードランナーは抜ける打球をイメージするんです。
稲村 はい。
大久保 だから3塁ランナーは「抜けたら行こう」と思う。そこで高く跳ねる打球は抜けない打球でしたから、止まるに決まってるんです。だから木浪も勉強しなきゃいけないけど、ベンチが悪いんです。
稲村 なるほど。
大久保 ベンチが「行ける打球は行けよ」って先に言ってれば、行ける打球をイメージして打球が高く跳ねた瞬間にランナーは突入できるんですよ。「抜けてから」のサインだからこの打球では抜けないでしょ。まあ木浪は止まりますよ。
稲村 はい。
大久保 これは木浪も間違いではないんですよ。矢野監督もベンチで「何やってんだ」って表情したけど、この走塁をさせたのは監督以下コーチですから。これは達川さんはどうですか?
達川 まあその通りですね。木浪をフォローするとしたらね。ただ、人工芝の球場だと今のようなケースがけっこう多いんですよ。今日は甲子園で土のグラウンドだから、それは阪神の場合は徹底していなかったのかもしれませんね。
大久保 だからもったいない。今後に生かして「ああいう打球は行きなさいよ」と言ってあげたら選手はスゴく助かると思う。
達川 そうですね。ただ、今回は最初のバウンドでベースに当たりましたからね。
大久保 そうですね。
試合を生解説をしていた人たちは批判しています
以上です。
このトークではデーブが仕切って話しているのでデーブの考えが中心です。この番組では時間的な制約があるので反対意見とかを滅多に言い合わないので、片岡と達川は同調していますが、本当のところはどう考えているのかは不明です。