2020年10月5日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日のvs.読売ジャイアンツ戦で先発し、プロ初完投で勝利に貢献した阪神タイガースの高橋遥人のピッチングについて元横浜の斎藤明雄と元中日巨人の井端弘和がフジアナウンサーの大村晟と共に語っています。
高橋のヒーローインタビューの一部
高橋 自分でもよく分からないんですけど、うまくリードしてもらって、カーブとか使っていい感じで抑えられました。(奪三振14については)10いくかいかないかぐらいだと思ってたので、ちょっとビックリしてます。
高橋を語る
今季4勝3敗 防御率2.07(10/5の試合終了時点)
プロ初完投!
アナ 阪神は連敗を止めました。巨人との4連戦では2勝2敗としています。明雄さん、この試合の気になったポイントをお願いします。
斎藤 やはり高橋ですね。素晴らしいピッチングをしたと思いますね。
アナ はい。
斎藤 ピッチング内容は、序盤はボールがバラついて力んでいたんですけど、2回のマウンドからはリラックスして投げていました。ツーシームがいいところに決まってスライダーもいいコースに決まってる。一番良かったのがストレートなんですけど、そのストレートを2種類投げてるんです。
アナ ほぉ。
斎藤 力一杯投げるストレートで144キロ。そして137キロから138キロの真っ直ぐなんだけどチェンジアップみたいな、バッターのタイミングをズラすような感じで投げてましたよね。
アナ はい。
斎藤 だからそのボールを投げれるということは、今日の高橋は球持ちが良かった。先輩の岩崎のような球持ちに特徴があるフォームで投げ込んでいましたね。バッターにより近くでボールをリリースしているから、スピードガン以上にバッターの体感は物凄く速く感じたんじゃないかなというようなストレートを投げて込んでましたね。
アナ なるほど。
斎藤 このピッチングをしてたら相当勝てるんじゃないかなという印象ですね。
アナ 今シーズン4勝目です。井端さん、バッター目線からするとそういう球持ちのいいピッチャーというのは打ちづらいもんですか?
井端 やはりそういういいピッチャーは過去に何人もいましたね。バッターは150キロ以上のストレートに感じていると思います。
アナ あぁ、そうですか。
井端 はい。そして斎藤さんが言われた通り、ちょっと抜いたストレートが130キロ後半ぐらいで、フォークボールだったりツーシームだったりスライダーというのもそれぐらいの速さで来るので、やっぱりバッターは非常に打つのが厄介だったのかなと思いますよね。
アナ 同じ感じで投げてくるストレートが2種類あって、その他にも変化球もあると。
井端 はい。その複数の球がほぼ一緒ぐらいのフォームで投げてくるので、やっぱりバッターは戸惑ったと思いますね。それでたまに力を入れるストレートが145キロぐらいで来られると、それも意識しますので、今日の巨人打線を迷わせたと思いますね。
斎藤 それと低めによく集まって、低めにボールがよく動いていましたよね。それもあってバッターはなかなか打てなかったと思いますよね。
アナ うーん。井端さん、やはり低めというのは大きく関わってきますか?
井端 正直、低めというのは打てないですよ。バッターは低めよりも高いところの失投をいかに一振りで仕留めるかというのが勝負だと思いますので、低めをキッチリ投げられていたらそう簡単には連打できないと思いますね。そこを捨てていかないと今後の高橋投手を打てないのかなと思いますね。
以上です。