2018年10月13日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でサンディエゴパドレスの牧田和久がメジャー1年目を振り返っています。
―3月30日のメジャーデビュー戦について
牧田 気持ち良かったですね。やっぱり日本では味わえない雰囲気なので、その中でメジャーで投げられたというのは自分の野球人生の中でプラスになりました。
―デビューから1ヵ月で打ち込まれるようになった
牧田 自分自身はテンポの速いというか、どんどんポンポン投げるタイプなんですけど、自分の投げたいボールがサインで出てこなかったり、そういった中で首を振ると、どうしても自分の中でリズムが悪くなる。どうしても左打者との対戦成績が悪いと言われると、自然と『左を抑えなきゃ』となってしまって、悪循環になっていたなと思いますね。
―マイナー落ちをしたことについて
牧田 今シーズンはマイナーとメジャーを何回も行き来した。その中で自分自身も考える時間もできましたし、マイナーに行くことによって『何が足りないんだろう』と。メジャーで結果が出ない理由を模索しながら考えた結果、やっぱり日本でやってきた自分のスタイルを貫けばいいと思ったので。
―その考えを後押ししてくれたものは?
牧田 マイナーに行ってキャッチャーに言われたことなんですけど、「俺とお前が二人で一緒になってバッターを抑えに行かないと抑えられないから」って言ってくれたので。その言葉があって、確かに自分一人じゃ抑えられないなっていうのはありますし、球威も大事ですけど、やっぱりキャッチャーとピッチャーが意思疎通して一つになって、バッターを抑えることができると思うので、自分はこういうスタイルなんだと思いました。
牧田はこの後、8月にメジャー復帰し4試合を無失点で抑えるピッチングで締めくくり来年に繋がる投球をする
―今年一番の投球は?
牧田 今年のベストプレーを挙げるとしたらアレですかね。アストロズのアルトゥーベ選手を空振り三振に取った投球ですね。やはり前回、世界一になっていますし、その中で高めのボールで空振りを取れたということは自分の中では印象に残っていますね。自分自身もスゴく嬉しくて、あまり表情に出さないんですけど、『よっしゃー』って感じで終わりましたね。
―痛恨の一球は?
牧田 多々ありますけどね(笑) やっぱり、ペトコパークでドジャース戦で満塁ホームランを打たれたときですかね。
4月16日のドジャース戦でヒットと四球で満塁となり左の強打者グランダルを迎えた場面、高めの2球で追い込んだ後の3球目にホームランを打たれる
牧田 高めのボールで空振りを取れていて、それで勝負にいったところをホームランにされたので、それがスゴく印象に残っていますね。
―今後対戦したい選手は?
牧田 やっぱり大谷じゃないですかね(笑) 日本では対戦成績では(9打数0安打で)1本も打たれてないんですよね。大谷は日本のときとは打撃フォームが変わっているので、その点でどう振ってくるのかなというのが全くイメージができないですね。打ち取れれば一番いいんですけどねぇ。やっぱり自分の苦手じゃないですけど、左打者でもあるので、そこで抑えることができたらまたいいと思うんですけど。
―来シーズンに向けて
牧田 満足いかなかった部分が2018年はありましたので、その中でしっかりとマウンドで余裕を持って、場に呑まれずにやることが一番だと思いますし。やっぱり自分のベストなパフォーマンスが1年間コンスタントに出せるように、しっかりとコンディションを整えながら、自分の場所を確保して、素晴らしい舞台でワールドシリーズに出れたらいいなと思っていますね。
以上です。
今年はまず一歩目という感じですかね。