2018年11月12日と13日に読売テレビで放送された「朝生ワイドす・またん」で阪神タイガースの矢野燿大新監督が秋季キャンプをしている安芸で来季の構想などについて川藤幸三と対談しています。

 

来季のタイガース

川藤 ほんまにね、何を言おうかいなと思って来たんやけど。

 

矢野 はい(笑)

 

川藤 お前の顔を見た方が早いと思って。

 

矢野 ありがとうございます。

 

川藤 監督を受けるの大変だった?

 

矢野 いや、もう決めたことなんでね。

 

川藤 うん。

 

矢野 もう覚悟を決めてやるだけなんで。

 

川藤 じゃあ、そこでこのチームをどう変えていこう?

 

矢野 まあ、今年2軍監督をやらせてもらったことが自分にとってはスゴく大きいんですけど。

 

川藤 うん。

 

矢野 基本的には2軍でやってきた超積極的にやって、そして諦めない、誰かを喜ばせるっていう僕の中でその3つを大事にしていきながら。

 

川藤 うん。

 

矢野 本当に伸びしろっていう面では楽しみな選手がたくさんいるんで。そういう部分を変えていくというか、僕らがしっかりやっていければ、チームの力は上がっていくと思っています。

 

川藤 そういう意味では、矢野監督自身がこういうチームを作りたいっちゅうチーム像はどうなの?

 

矢野 やっぱり今年2軍監督をやらせてもらって、練習をやらされてるってレベルが低いなって思ったんですよね。だから、なんか指示待ちだったりを最近はずっと感じてて。

 

川藤 うん。そういうのが多いよね。

 

矢野 はい。だから野球小僧的な、大袈裟に言うと僕のサインを無視して盗塁したりするぐらいのチームが僕の中の理想で。

 

川藤 うん。チームを作る上で何が必要だと考えてる?

 

矢野 僕は将来的にはタイガースというチームの軸になるのは生え抜きの選手がエースと4番というのが理想だと思っているんですけど。今このタイミングで、エース誰、4番誰、というところで決められないとまだ思うんですよ。

 

川藤 うん。

 

矢野 でも、レギュラー自体もそうですけど、勝ち取っていって、皆から認められるのがエース、皆が認めてくれるのが4番だと思うので。

 

川藤 うん。

 

矢野 そういう選手が競争して出てくることがベストだと思っています。

 

 

4番について

川藤 そういう意味では一人おるじゃない。大山という、ちょっと可能性を秘めた男が。

 

矢野 はい。

 

川藤 だから、大山を何とか一人前にしてもらいたいというのが我々の思いでもあるわけなんだけどな。

 

矢野 はい。素材的に十分に4番になっていけるモノはあると思いますし、今年は終盤の9月には打ちましたけど、本人的には圧倒的に悔しいシーズンになったと思うんでね。それは秋季キャンプとかで練習を見ていても悔しいという気持ちが出ていますし、将来の4番に近いのは大山と言って間違いないですね。

 

川藤 ジャイアンツの岡本がああいう1年を過ごしたんで比較されるのはしゃーないけど、あれに負けるぐらいならつまらんしな。

 

矢野 そうですね。まあ、大山にもそういうのをいいライバルにして頑張ってもらいたいですけど。

 

 

エースについて

川藤 エース候補はどう?

 

矢野 候補はたくさんいると思うんですよ。

 

川藤 おるよね。

 

矢野 はい。小野も才木も。まあ、望月も先発したらエースの可能性は十分にあるでしょうし。左ピッチャーだと怪我で今年はちょこっとしか投げなかった高橋遥人とか。

 

川藤 うん。

 

矢野 まあ、もちろん皆さんが気にされている(藤浪)晋太郎もそうですし。まあ、晋太郎も一番苦しい時期からは抜けているんで、ここからは上がっていくと期待しているんですけどね。

 

川藤 うん。だから、もうその辺は大いにケツしばいてやね。

 

矢野 ハハ(笑)

 

 

実は短気な矢野監督

川藤 だいたい矢野監督というイメージ像は何か真面目でセンスがあってという風に世間から見られとるやないか。

 

矢野 はい。

 

川藤 実を言えば短気やないかい。

 

矢野 まあ、過去に3回退場になってますし、それは否定はできないですけど(笑)

 

川藤 そやろ。

 

矢野 はい。

 

 

助っ人について

川藤 まだ目新しい情報が何も入ってきてない?

 

矢野 まあ、そうですね。なかなか。どちらの都合もあるので、今すぐ決められるという感じじゃないんですけど、やっぱり外国人選手はファーストで、理想は右バッター。

 

川藤 うん。

 

矢野 それが入ってくれることが現状の理想かなと思っています。

 

川藤 やっぱりホームランやろ?

 

矢野 そうですね。打ってもらいたいですけど。

 

川藤 ホームランというよりも勝負強さやな。

 

矢野 そうですね。やっぱりホームランバッターは三振が多くなっているような。それはある程度比例して増えると思うんですけど、そこのバランスがどうなるかですね。

 

 

鳥谷のショート直訴について

矢野 鳥谷の挑戦はチームにとってスゴくプラスだなと。

 

川藤 うん。

 

矢野 まあ、この年齢でショートを挑戦する鳥谷の背中は若い選手もみんな見てますから。

 

川藤 そやな。

 

矢野 はい。それでもちろんトータル的な可能性とか、能力が一緒であれば僕は若い選手を使います。それは仕方がない。当たり前のこと。

 

川藤 うん。これは時代だもんな。

 

矢野 はい。鳥谷が力で若い選手との差を見せてくれたら、もちろん鳥谷を使いますし。

 

川藤 うん。

 

矢野 それは本当に競争なんで。

 

 

キャッチャーも競争

矢野 梅野も競争です。まだまだレギュラーキャッチャーとして確立するところまではいってないですし、原口のあのバッティングも捨てがたいですし。まあ、他にもキャッチャーがいるんで。

 

川藤 うん。

 

矢野 梅野自身も競争していくというか、僕は現状では梅野と決めているわけではないんで。

 

川藤 その方が却って梅野にとってもいいよね。

 

矢野 そうです。梅野が成長するためにも競争が必要ですし、他の選手が出てくる可能性もあるので、チーム全体としてはそれが理想かなと。

 

 

以上です。

色々と語ってくれました。

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