2018年8月8日にBSスカパーで放送された「水曜日のニュース・ロバートソン」で元プロ野球横浜DeNAベイスターズの初代代表取締役社長だった池田純がジャーナリストのモーリー・ロバートソンとタレントのプチ鹿島と共に語っています。
視聴者からの意見が池田さんに届きました。
『プロ野球は下部リーグへの降格がないので、是が非でも成績を残さなければならない必死感、緊張感が希薄なイメージがあります』
まずこの意見について語り合っています。
鹿島 これについては?
池田 私は経営の安定とか、人気の安定とか、ファンの安定を考えたら、下部リーグを落ちない方がいいと思うんですよね。アメリカって全部のスポーツが上手くいっているじゃないですか。
鹿島 はい。
池田 最近のサッカーの人気もすごい人気になっていて、MLS。あれも全部、降格がないんですよ。
鹿島 うーん。
池田 降格があると、経営者も含めてみんな勝ち負けに目線が行っちゃって、ファンにとっての面白いスタジアム作りとかが安定してできないんですよ。やっぱり、Jリーグもやっぱり降格すると収益も売り上げも利益も全部ドーンと落ちちゃうし、それはやっぱり落ちない方がスポーツ先進国のアメリカなんかを見ていると、上手く回っていますよね。
鹿島 池田さんはベイスターズを立て直して、今は離れているんですけど、全体的に野球界を見て、ここどう広がっていけばいいなとか、こうなって方がいいなっていう提言みたいなのはあります?
池田 私が野球界に参入したのが7年前(2011年)。
鹿島 はい。
池田 その時って野球がすごいヤバいって言われていたんですよ。
鹿島 うん。
池田 お客さんも減るし、子供もやらないし。
鹿島 はい。
池田 だからこそ、買収できたわけで、今ってブームですごい球場にお客さんが入る。
鹿島 お客さんは増えていますよね。
池田 はい。けど、オリンピックを乗り越えた後っていうのは何に向かって増えるんだっていうのがなくなっていくわけですよ。契機が。
鹿島 うん。
池田 まずはこのままのお客さんをキッチリと継続させるために考えていかないと。
鹿島 それは12球団がそれぞれバラバラに考えていけばいいんですか?それともそれはやっぱり、誰かがリーダーシップを取ってやるべき?
池田 サッカーはリーグがけっこう主導権を持っていて、各クラブがあるという感じなんですけど。
鹿島 うん。
池田 野球って各球団なり強いんですよね。それで、NPBって言われる中心組織は、どっちかというと、各球団の意向を伺いならがら取りまとめている。
鹿島 何かお飾り的な感じがしますよね。
池田 うん。どういう理念というか、ビジョンというか、野球をどういう風にしていくんだと聞いたことがないじゃないですか。
鹿島 そうですね。
池田 そういうものを、夢のあるものをぶち上げて、「え、そんなのやるの?本当にやれんの?」みたいなのがないと、未来って作っていけないですよ。
鹿島 うん。
池田 達成しなくてもいいんですよ。大きな夢を描かないと。
鹿島 うーん。なるほどねぇ。
以上です。
NPBという組織は弱々しいですね。