2020年7月23日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日のvs.広島カープ戦で357日ぶりの1軍登板となった阪神タイガースの藤浪晋太郎のピッチングについて元日ハム阪神の片岡篤史、元中日の谷沢健一、元横浜の高木豊がタレントの稲村亜美と共に語っています。
357日ぶりの1軍登板も6回に満塁被弾・・・
稲村 阪神はカープに敗れて勝率5割に逆戻りとなりました。片岡さん、今日の熱視線はどこになるでしょうか?
片岡 やはり藤浪ですよね。
稲村 はい。
片岡 ほぼ1年ぶりの1軍登板で緊張感もあったと思うんですけど、結果的にフォアボール6個出してるんですかね。それでも私は内容的に非常に良かったと思うんですよ。
高木 なるほど。
片岡 藤浪のポイントというのは右打者なんですよね。今まではその右打者に1球でも抜けてしまうと、バランスがおかしくなるという状態だったんですよね。それを修正しようという事でボールでも右打者のアウトコースに外れるようなピッチングフォームになるように練習してきたと思うんですよ。
高木 はい。
片岡 そういう面で今日は右打者に抜けるボールがほとんどなかったんですよね。
高木 1度、鈴木誠也に対してちょっと抜けた場面がありましたよね。
片岡 はい。
高木 その後も修正は出来ていましたか?
片岡 修正は出来ていたと思います。
高木 はい。
片岡 だから、フォアボールの数だけ見れば6個出したんですけど、以前とは全く内容が違うフォアボールだと思いますね。
高木 なるほど。谷沢さんは今日の藤浪の投球を見ていて、どう感じましたか?
谷沢 確かに右打者がポイント。4番の鈴木誠也はちょっと怖がってたよね。
高木 そうですね。
谷沢 ただ、抜けるというのとは逆の引っかけるスライダーとかは極端に少なくなりましたよね。
高木 なるほど。
谷沢 やはり球威もさることながら、ファームで15イニング無失点投球を見せたから、こうやってチャンスが生まれてきましたからね。
高木 そうですね。
谷沢 まあ、今日は7回途中でマウンドを降りる時にスタンドから拍手もありましたからね。
高木 そうでしたね。
谷沢 だからフォアボールで完全に崩れてしまっての失点ではなく、打たれてしまっての失点で、悪い時期の藤浪にはなかった内容だったからね。全部自滅だったからね。
高木 はい。片岡さん、甘いボールも多かったけど、藤浪の本来の力をもってすれば甘いボールでもある程度までは抑えられるということですよね?
片岡 甘いボールでもファウルを取ったりして、カウントを有利にするというのはできたと思うんですよ。
高木 はい。
片岡 やっぱり打たれた6回というのは右打者の堂林と鈴木というところにフォアボールを出して、更にピレラという選手は最近当たりが止まってましたしね。これピレラは藤浪について色々と知ってたら、ここまで踏み込めなかったと思うんですよ。
高木 そうですね(笑)
片岡 その辺の、もうちょっとで勝てるというところがね、あともうちょっとの所まで来てると思うんですよね。
高木 そうですね。じゃあ、次に期待ですね。
片岡 私は期待しています。
以上です。