2018年5月6日にNHKで放送された「サンデースポーツ2020」で日本球界復帰後、初勝利をあげた中日ドラゴンズの松坂大輔について元西武中日の和田一浩がNHKアナウンサーの大越健介とNHKアナウンサーの副島萌生(以下アナ)と共に語っています。
アナ 中日の松坂投手。月曜日(4/30)に12年ぶりの勝ち星をあげました。和田さんは西武でバッテリーを組んでいましたよね。
和田 そうなんです。
大越 松坂投手は受けていてどういうピッチャーでした?
和田 無敵の松坂投手でしたね。やはり、パ・リーグを代表するピッチャーでしたから、他球団は「松坂投手がくるのか・・・」といった感じの本当に剛腕でしたね。
大越 なるほど。
アナ 松坂投手のインタビューをご覧ください。
【松坂のインタビュー映像】
―勝利の余韻は?
松坂 正直、(勝利の)余韻はもうないですね。勝った日と次の日ぐらいまでですかね。ずっとお祝いのメールとかたくさん頂いて2日間はひたっていましたけど。
―今の投球スタイルは?
松坂 今は頼れるボールが『カット』になっているだけで、シーズン中は変わっていくんじゃないですかね。(軸が)スライダーになる時もあるし、時期的にストレートが良くなってくる時もあるでしょうし、その都度、自分の状態を考えながら試合の中では組み立てていくと思いますね。基本的にはどのボールもウイニングショットで使えると思っているので。あまり偏り過ぎないようにしないといけないなと思ってますね。
―復活と言っていいか?
松坂 『復活』という言葉は好きじゃないですね。新しい自分を見せたいと思っているので。復活という言葉は適当ではないかもしれないですね。
―スタジオにいる和田一浩さんへ
松坂 もう気持ちは切り替えて次の2勝目に向けてやっているので、続けて勝てるようにしたいのと、まずはヒットを1本打ちたいと思います。今度、タイミングの取り方を教えてください。フフフ(笑)
【スタジオに戻る】
アナ 和田さんは今日松坂投手に実際にお会いになったんですよね?
和田 そうですね。勝っておめでとうという一言を言いに行ったんですけど、非常に明るい表情で充実感がありましたね。
大越 そうですか。
和田 はい。
大越 さっき受けておられた話、これぞ松坂という球を受けておられた。今、ご覧になられている松坂投手の印象は何か大きく変わったところはありますか?
和田 そうですね。まあ、1番は見て分かるようにストレートの球速がメジャー時代に投げていたような剛腕ではなくなっています。
大越 なるほど。
和田 ただ、年齢を重ねて経験してきたことによって色んなモノを彼自身が掴んできていると思うんですけども、先ほど復活という言葉が好きじゃないと言ってましたけど。
大越 はい。
和田 やはり、今までやってきたモノの、また新たな松坂大輔を見せたいっていう気持ちがあるんじゃないかなと思いますね。
大越 そこも新たな進化ですよね。
和田 そうですね。まあ、停滞しない。戻るんじゃなくて進むっていう意味がメッセージに込められているんじゃないかと思いました。
大越 松坂投手のこれまでの3試合、こちらに投球内容をまとめてみました。
【下記のように書かれているフリップを出す】
4月5日 vs巨人5回96球、被安打8、失点3、防御率3.60、最速142キロ
↓中13日
4月19日 vs阪神7回123球、被安打4、失点2、防御率2.25、最速142キロ
↓中10日
4月30日 vs横浜6回114球、被安打3、失点1、防御率2.00、最速147キロ
大越 けっこうな球数を投げているんですよね。これはどういうふうにご覧になります?
和田 僕のイメージではここまで球数を投げられるとは思っていなかったんですけども、非常に間隔短くここまで投げられているということは、本当に順調にきているんだなというのが数字として表れていますね。
大越 なるほどね。投球内容も少しずつ良くなっている。
和田 そうですね。やはり、ちょっとずつ手探り状態から、段々と自信というものが付いてきていると思いますし、この防御率が2点台というのが本当に素晴らしいですね。
大越 あぁ。なるほど。
アナ 森監督も「次の登板を見て10日以上ある登板の間隔を短くしたいと」と話しています。ちなみに次回の登板は5月11日からの巨人との3連戦が予想されています。
以上です。
復活じゃなくて新しい自分を見せたいというのがいいじゃないですか。投球術はやっぱり人に無いモノを持っていますので頑張ってほしいです。