2021年4月25日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2021』でこの日のvs.埼玉西武ライオンズ戦でハーラートップタイの3勝目を飾った東北楽天ゴールデンイーグルスのドラフト1位ルーキーの早川隆久のピッチングについて元日ハムの岩本勉、楽天の監督をしていた田尾安志、広島で監督をしていた達川光男がフジテレビアナウンサーの海老原優香と共に語っています。
今季3勝2敗 防御率2.56(4/25の試合終了時点)
リーグトップタイの3勝目!
アナ 楽天が西武に勝利。先発の早川投手はリーグトップの3勝目となりました。
岩本 はい。堂々たるピッチングでしたね。
アナ さすがです。
岩本 今日は達川さんには捕手目線、田尾さんには打者目線で早川投手について聞いていきたいと思います。
達川田尾 はい。
岩本 まず達川さんだったら、このゴールデンルーキーを一層輝かせるために何をしますか?
達川 今のままでいいんじゃないですかね。早慶戦とかの大舞台を何度も経験してますしね。ストレートを軸にピッチングできてるんで、まだ若いですから序盤はストレート系でドンドンいって、二回り目からは色んなボールでいくと。
岩本 なるほど。
達川 早川の持ち球がは全てが一級品ですよ。
カットボール 34%(29球)
カーブ 7%(6球)
チェンジアップ 7%(6球)
スライダー 4%(3球)
達川 チェンジアップも一級品ですしね。でもあんまりカットボールは投げさせたくないですね。
岩本 ほう。それは何故ですか?
達川 カットボールを投げ過ぎると真っ直ぐが走らなくなるんで。
岩本 はい。かつてドラゴンズにいた川上憲伸さんもそういう事を言っているのを覚えてるんですけどね。
達川 そうですね。「カットボールは3年」と言われてるんで。それ以降はストレートの球威が5キロから10キロぐらいドーンっと落ちるんで。
岩本 あぁ、そうですか。ストレートを中心にした方がいいという事ですね。
達川 その方がいいと思いますね。
岩本 では田尾さん、打者目線でお願いします。
田尾 球種割合を見てると、チェンジアップはあるんですけどシュートはなかったですよね。
岩本 はい。
田尾 僕は左対左の時にシュートがあるかないかが僕にとっては大きかったんですよ。
岩本 なるほど。
田尾 シュートのない左ピッチャーだと少々速くても僕は打てる自信があったんですよね。
岩本 えぇ。
田尾 逆方向を意識していれば対応できるかなと。ただ、シュートを投げられるとそうはいかないかなと。
岩本 他の球種に対してもややこしくなるという事ですよね。
田尾 そうなんですよ。またチェンジアップは緩いんでなんとかなるんですけど、シュートがあるとキツイかなと。
岩本 なるほど。
達川 田尾さんの解説に少し付け加えると、左バッターのインサイドに速いボールを投げれるようになったら15勝は間違いないですよね。
岩本 ほぉー。
達川 田尾さんのお話を聞いて、何が足りないかなと思ったら、左バッターにインサイドをほぼ投げてないですよね。
岩本 はい。左ピッチャーが左バッターへのインサイドを投げれるようになると、急に成績が変わるピッチャーがいますもんね。
達川 そうですね。一気にブレイクしますよね。
以上です。