2018年4月30日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」で今季初勝利、NPB復帰後でも初勝利、そしてNPBで4241日ぶりの勝利をした中日ドラゴンズの松坂大輔について横浜で監督をしていた大矢明彦、ヤクルトで監督をしていた真中満、元横浜の野村弘樹が乃木坂46の衛藤美彩と共に語っています。

 

【松坂のヒーローインタビューの一部】

松坂 チームが苦しい時にこれだけたくさんの人が入って来てくれる中で久しぶりの勝利を味わうことができて本当に最高です。(5回の満塁のピンチでは)ランナーを溜めたところで宮崎君だったんですけど、あそこは最悪ああいう形(押し出しで1点)でも仕方ない。ああいう形の方が最小失点で終われるんじゃないかなと思っていました。(6回の続投は)5回に投げ終えた時点で監督から「もういいだろう 代わろう」と言われたんですけど、まだ投げたい気持ちがありましたし、もう投げることしか考えてなかったです。まあ、四球も非常に多くて僕らしいと言えば僕らしいんですけど、とにかくチームが勝てて、それが一番です。

 

【森監督の勝利監督インタビューの一部】

森 勝利投手の権利を持ったまま代えてもいいのかなと声を掛けたんだけど「いきます」と。いきますと聞けばね、どうだって聞けばあいつは「いく」って言うでしょうから、次に帰って来たときにもう1回いけと言ったら「もういいです」と言ったんでね。いけって言えば逆を言うし、その辺はヤツらしいんだけども。あまりいい状態では今回はなかったと思います。でも、その中でも、先ほどコメントを聞いていましたけど、四球で押し出しで1点よりも、打たれて2点3点のイヤだって、そんなことが考えられるのが他にいるのかなっていうのはヤツらしいなと思います。

 

【この日の松坂の投球内容】

6回114球、被安打3、奪三振6、四死球8、失点1

今季通算1勝2敗 防御率 2.00

 

 

衛藤 大矢さん、松坂投手が4241日ぶりの白星となりました。

 

大矢 そうですね。12年ぶりということでね。真中さん、この為に苦しい期間を乗り越えたという感じですよね。

 

真中 そうですよね。本当に日本に帰って来てから本人もすごく苦しかったと思うんですよね。こんな中でこういうチャンスがあって、松坂もそうですけど、球場の雰囲気がみんなが喜んでいましたね。松坂の笑顔もそうですけど。素晴らしいゲームでした。

 

大矢 うん。森監督も言っていましたけど、あんまり状態が良くなかった。四球が多かったしね。

 

真中 そうですね。抜けたボールや引っ掛けたボールが多かったんですけど、DeNA打線がちょっと絞り切れなかったという内容でしたけどね。

 

大矢 そのDeNA打線の中で今日は横浜高校の後輩の筒香との対戦があったんですよね。

 

衛藤 はい。

大矢 その松坂(‘98年卒)と筒香(‘09年卒)の対決を振り返りたいんですけど、2番の大和にデッドボールで出した後に野村さん。

 

野村 はい。

 

【3回表の筒香の第2打席】

1球目 カットボール ファウル

2球目 ストレート ボール

3球目 ストレート ファウル

4球目 ストレート ボール

5球目 ストレート ボール

6球目 カットボール 四球

 

 

大矢 ここはいつ抜くか、いつ抜くか、っていう緩いボールを。それを使わないんだよね。

 

野村 んー、この辺はやっぱり男気を感じますよね。

 

大矢 はい。

 

野村 やはり、『しっかりとした勝負をするんだ』という松坂の意思表示だと思うんですよね。

 

大矢 うん。

 

野村 そういった勝負は我々も見ていて気持ち良いですよね。

 

大矢 真中さん、ベンチで見ていたらどっかで緩い球を使って勝負してくれって思っていますよね。

 

真中 そうですね(笑) やっぱり長打がありますからね。

 

大矢 そうなのよ。

 

真中 今日は真っ直ぐがカット気味に引っ掛かって意外と良い所に決まっていたりしたんで、その辺を信頼してバッテリーも攻めたのかなと思ったんですけどね。

 

大矢 そうですね。でも、松坂の向こうっ気の強さというものが感じられましたね、野村さん。

 

野村 まあ、そこは健在ですよね。この12年ぶり、日本に帰って来てからも苦しかったでしょうから、そういった意味では大きな1勝になったでしょうし、今日は調子が悪いながらも勝てたというのも非常に大きかったと思いますね。

 

大矢 そうですよね。大きな一歩ですよね。

 

 

以上です。

松坂がようやく勝ちました。粘りのピッチングで何とか凌いでいくところが平成の怪物だる所以でしょうね。さすがです。

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