2018年7月3日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」でこの日のvs巨人戦で6回74球2失点で先発バリオスを降ろし勝負所の場面で相性の悪い三上を投入して逆転されてしまった横浜DeNAベイスターズのラミレス監督の継投について元南海阪神の江本孟紀、元横浜の斉藤明雄、同じく元横浜の高木豊がフリーアナウンサーの堤友香と共に語っています。
【状況説明】
7回裏4-2でDeNAが2点のリード。二死満塁でバッター陽岱鋼。ここまでのDeNAの継投は6回2失点(6回に2点と取られている)のバリオスを代えて7回から三嶋→田中健で二死満塁となり、この場面で三上を投入。結果は2ベースヒットを打たれて、続く宇佐美にも2ベースヒットを打たれて一挙に4点を取られて逆転される。試合も負け。
高木 7回2アウト満塁。江本さんはどう思います。
江本 そうあれね。まあ、あれがベイスターズのパターンだから。これはしょうがないですよ。相性が悪かろうが何だろうが。コントロールがそこで乱れるというか。
高木 江本さん、僕は配球にも問題があったと思うんですけど。全部スライダーだったでしょ。
江本 もちろんあったと思いますよ。打たれる前のボールが物凄く良かったんですよ。だからそれをもう1球投げて打ち取ろうと。勝負球に使うような素晴らしいボールを打たれる1球前に投げてしまった。
高木 それとベンチに残っているピッチャーの相性を見てください。
【DeNA投手陣vs. 陽岱鋼 (2017年の対戦成績)】
田中健 2打数0安打1三振(三上の前に投げていた投手)
平田 4打数0安打2三振
砂田 2打数0安打1三振
加賀 1打数0安打1三振
三上 3打数3安打2HR
パットン 2打数1安打
高木 まあ、これは対戦成績は少ないですけどねぇ。
江本 これはやっぱりしょうがないでしょ。ここはやっぱり三上が頑張らないと。
高木 もうこれは信頼度の問題。
江本 ここで根性入れないと。特にやられている、データが悪いとなったら『よし!ここで抑えてやろう!』というもうちょっとここで気持ちを出しとかないかんかったですよ。
高木 例えば江本さんがリリーフをやったとして、こういう相性の悪いバッターにぶつけられたとしたら、どうですか?
江本 まあ、逃げることはないですよね。
高木 うん。
江本 苦手と思っている場合と思っていない場合もあるからね。
高木 なるほど。
江本 思っていなくてもやられている場合もあるしね。何となく嫌いな奴もいたしね。
高木 なるほど。
江本 そういう奴にはよくやられましたよ。
斎藤 確かに(笑)
江本 そういうのは明雄に聞いて(笑)
高木 明雄さんはこの継投についてどうですか?
斎藤 継投は江本さんが言われるようにパターンとしてやったと思いますよ。
高木 そうですね。
斎藤 ただ、極端に言うと三上のところにパットンを挟んでもいいのかなと。反対にね。
高木 なるほど。
斎藤 だから、ラミレス監督の場合は8回にパットンで9回に山崎康晃と決めているから、7回を三嶋と三上で抑えたかったという感じだと思うんですよね。
高木 そうですよね。
斎藤 反対にパットンを7回に持っていって、三上を8回に投げさせるパターンもあったと思うんですけどね。
高木 ラミレス監督は物凄く数字を重視する監督なんですよねぇ。それだけに何かコメントがあるんですよね。
アナ そうなんです。試合後、三上投手が陽選手に相性が悪いということは分かっていたんですけど「あそこで行く投手は三上しかいない」と信頼していたんでしょうね。
高木 やっぱり信頼度の問題なんですよね。
江本 うん。それもある。
高木 やっぱり、相性の悪さも越えていかないといけないですね。
江本 そうそう。あれはやっぱり三上の根性に任せるしかなかったんですよね。
高木 ただ、配球の面でもちょっと問題があった。
江本 うん。それはもちろんね。まあ、そんな余裕はなかったと思うね。
斎藤 配球よりかはピッチャーが投げるコースだよね。カウントによってはボール球を振らせるという。3ボール2ストライクにしてもいいぐらいにあの場面は投げないとダメ。
高木 はい。
今回バリオスを6回74球で降ろしました
前回も同じような事をしました。
以上です。
継投が絶対に成功するなんてあり得ないですから、結果論で叩かれることが多いです。でも、ラミレス監督は早めの継投が多いのが目立ちますね。